登山

2011年8月10日 (水)

『山歩きのオキテ』/工藤隆雄 著

新潮文庫の今月の新刊で工藤隆雄著『山歩きのオキテ』という本が出ていたので、さっそく買って読んでみた。

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このての本は、それこそ今までに何冊も読んできた。『山歩きのオキテ』も、まさに典型的な山歩きの入門書、登山の技術書であり、内容のほとんどは「またか」とか「今さら」って思ってしまうようなものばかりだったが、こうした本は何冊読んでも読み過ぎるということはない。なぜなら、登山は、一歩間違えれば死に至る危険極まりない行為だからだ。

この本のサブタイトルは「山小屋の主人が教える11章」とあるが、それがこの本の最大の特徴となっている。長年にわたり、山小屋の主人をやってきた人たちの生の声を著者が聞き集め、それを一冊の本にまとめた。それが『山歩きのオキテ』なのだ。

長年、山の自然の中で生活し、多くの登山者を見てきた山小屋の主人ならではの視点、感覚、体験に基づいた言葉は、多くの貴重な示唆に富んでいて、説得力がある。

そんな中で、僕の心にもっとも迫ってきた言葉は、「山は危険であるけれど、装備や体力をしっかり整え、注意すれば無事に迎えてくれるものである。遭難するのはきちんと装備しないで山に入るからだ。危険は山にあるのではなく、その登山者の中にあるのだ」という言葉だ。

山歩きも慣れてくるとついつい気の緩みや油断が生じてしまう。「危険は山にあるのではなく、その登山者の中にあるのだ」という言葉を常に心に戒め、これからも安全に登山を楽しみたいと思う。

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2008年11月29日 (土)

伊予富士登山

瓶ガ森林道が11月30日で通行止めになるとのことなので、今日が最後のチャンスと思い、仲間とふたりで伊予富士へ登山へ行ってきた。天気は良かったのだけど、ガスがかかり、風が強くてとても寒かった。でも、美しい樹氷や雄大で素晴らしい景色も見られて楽しい登山だった。

旧寒風山トンネルを抜けてすぐの寒風山登山口は、朝の8時前だというのに既に10台近くの車が停まっていた。ここまで登ってくる旧道は雪も凍結もなかった。ただ、山を見上げると雲が急速に流れて日が射したり、曇ったりと天気がめまぐるしく変化しているようだ。

ここから桑瀬峠までの登り道は何度登っても急峻でキツイ。途中で小休止をはさみ45分ほどで桑瀬峠到着。ここまでは積雪もなく、むしろ暖かく感じた。寒風山を見ると山頂付近は雪化粧、ゴツゴツとした山肌に白い雪が美しい。空模様は、基本的に晴れ空なんだけど雲が流れて陽ざしはなく、ガスがかかって視界もよくない。ここで10分ほど休憩。

桑瀬峠から伊予富士へ向かう。高度を上げるにしたがって積雪が見られるようになるが、スパッツを装着しているだけで充分に登れる程度だ。気温が高いためか雪も解けはじめぬかるんでいる。それでも高度が上がると見事な樹氷が見られた。こんな近くできれいな樹氷を見たのは初めてのことで感激しきり。

主尾根まで来るとようやく伊予富士の姿が見えてくる。とても富士のカタチには見えないけれど、横に広がった姿は雄大だ。笹の緑色と積雪や樹氷の白色のコントラストがとても美しい。伊予富士に近づくにしたがってガスも晴れてきて、山の背景の美しい青空とのコントラストも素晴らしい。

伊予富士は山頂手前に最後の急峻な登りが待っている。今日は積雪もあり余計に登りづらい。山頂はすぐそこに見えているのになかなか到着できない。途中、降りてくる人とすれ違いながら一歩一歩着実に登っていくしかない。

そしてついに山頂到着。僕たちと入れ違いにふたりの登山者が降りて行ったので、山頂は僕たちの貸切り状態になった。山頂手前では青空が見えていたのに、山頂に立つと雲が出て太陽は隠れてしまった。おまけにガスがかかってほとんど視界がきかない。さらには強い風が吹き抜けて帽子が飛ばされてしまいそうだ。急いで昼食をとることにしたが、風と寒さのためバーナーでなかなか湯が沸かせない。ようやく沸いたお湯でカップラーメンを食べるが、食べながらも強風で体温を奪われ、ブルブル震えながら急いで流し込んだ。食べているうちに少しガスがはれたので急いで写真を撮影したが、シャッターを押す手がかじかんで痛い。標高1756mの自然の厳しさを身をもって体験した。

冷え切った体で下山開始。さっき登った急峻な雪道を下るのは登る以上に困難だ。ゆっくりと降りていくが、少し下ると風が当たらなくなり、体を動かしたために暖かさを感じるようにもなり、ようやく生き返った気分だ。降りの尾根道歩きは快適そのもの。石鎚連峰の遠景を楽しみながらゆっくりと降りた。

自然の雄大さ、美しさとともに、厳しさを感じた今日の登山だった。

<↓ガスのかかった寒風山>

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<↓樹氷>

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<↓樹氷>

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<↓青空をバックに樹氷>

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<↓北側の樹氷と南側の笹のコントラスト>

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<↓雄大な伊予富士の遠景>

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<↓樹氷の白色、笹の緑、背景の青空のコントラストが美しい伊予富士>

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<↓青空をバックに伊予富士の山頂>

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<↓伊予富士山頂 標高1756m>

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<↓伊予富士山頂から石鎚方面を望む>

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<↓手前:東黒森、奥側:自念子の頭>

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<↓伊予富士から東側の眺望 寒風山、笹ヶ峰、ちち山の連なり>

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<本日の歩数:14,942歩>

自宅発6:15→「寒風山登山口」7:45着~8:05発→「桑瀬峠」8:49着~9:00発→「伊予富士山頂」10:45着~11:36発→「桑瀬峠」12:48着~13:25発→「寒風山登山口」13:50着~14:10発→「木の香温泉」14:30着~15:20発→自宅着17:00

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2008年11月22日 (土)

堂ガ森登山

3連休の初日、降水確率0%の晴天、絶好の登山日和に恵まれた今日、仲間とふたりで堂ガ森へ登山へ行ってきた。

11月も下旬に入り、急激に寒くなったため、今シーズンも石鎚山系に登れるのは今日が最後のチャンスと思い、即決で僕がいちばん好きな堂ガ森へ登ることにした。

先日の寒波襲来で保井野登山口からの登山道は「から池」付近から雪。高度を上げるにしたがい積雪量が多くなり、堂ガ森山頂付近では15cm~20cmにもなっていた。そのため、登るのにはいつも以上に体力と時間を要したけれど、空は完璧な晴れ空、風もなく最高の天気だった。

石鎚山系の西の端に位置し、標高1689mの堂ガ森に登るのは今日が3回目。堂ガ森は愛媛県内で僕がもっとも好きな山なのだ。しかし、堂ガ森の山頂自体は正直言ってたいしたことはない。山頂には巨大な反射板が立てられていて、むしろ大自然の雰囲気を壊している。

僕が堂ガ森がもっとも好きな理由、それは堂ガ森から鞍瀬の頭、石鎚山、西ノ冠岳を望む絶景なのだ。この絶景を見るために僕は今日、堂ガ森に登ったのだ。

<↓堂ガ森山頂から東方向の絶景>

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<↓右から鞍瀬の頭、石鎚山、西ノ冠岳>

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<↓堂ガ森から伸びる稜線を従えそびえる鞍瀬の頭の雄姿>

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保井野登山口から堂ガ森山頂までの距離は片道3400mほど。しかし、高度差は1100mもある。3400mの距離で1100mの高度差を登るのだから、いかに急峻な登りかってことがわかる。実際、このコースは本当にハードでタフだ。ロープをつかみながら登らなければならないような急傾斜もある。

しかし、梅ガ市分岐の高度1500m付近で森林限界を越えると一気に視界が開け、空や遠くの山々の景色が見え出したときは最高の気分を味わうことができる。そして、堂ガ森の山頂を視界に入れながらの登り道、30分ほどのコースだけど、これが本当にしんどくて苦しい。我慢しながら一歩一歩と歩を進め、苦しいコースを登り切り、東側の景色が見えるようになった瞬間、突然目の前に広がる一大パノラマ。まさに絶景、僕がもっとも好きな景色だ。苦しさを乗り越え、この絶景を見た瞬間の感動。この感動を味わうために僕は山に登っているのだ。

<↓積雪の梅ガ市分岐>

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<↓梅ガ市分岐からはるか大川嶺を望む>

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<↓堂ガ森への登り道から山頂を見上げる>

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堂ガ森山頂から鞍瀬の頭方向の絶景を眺めながらのラーメン&コーヒーは最高においしかった。いつまでもこの絶景を眺めていたい。結局、山頂には1時間30分も長居した。下界を忘れ去る、最高に贅沢な時間と場所だった。

帰る前に、今年の夏に新しくできた愛大小屋を見に行ってみた。新しくきれいな小屋で、ヒノキの香りが小屋の中に香っていて快適だ。今度は是非、この小屋に泊まりに来たいと思う。

<↓新しくできた愛大小屋全景>

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<↓愛大小屋の内部>

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下山時は気温も上がり、太陽光線もあびて雪が解けシャーベット状になっていて非常に降りづらい。何度も滑りこけてしまった。そのため、登るとき以上に体力を消耗してしまった。登山口にたどり着いたときにはもうフラフラになってしまってた。久しぶりの登山でかなり疲れたが、やはり堂ガ森は最高に素晴らしい山だ。来年もまた登りたい。

<↓雪上のもみじ>

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<本日の歩数:18,944歩>

松山発6:45→「保井野登山口」8:00着~8:15発→「から池」9:38着~9:50発→「梅ガ市分岐」10:58着~11:20発→「堂ガ森山頂」12:09着~13:37発→「愛大小屋」14:0.0着~14:05発→「堂ガ森」14:25着~14:30発→「梅ガ市分岐」14:48→「から池」15:45着~15:55発→「保井野登山口」16:50着~17:15発→松山着18:45 

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2008年10月13日 (月)

西赤石山登山

気持ちのいい秋晴れの下、登山仲間3人で西赤石山に登山へ行ってきました。天気はいいし、気温もちょうどいいし、空は青くてきれいだし、景色は素晴らしいし、最高の秋山登山を楽しむことができました。

西赤石山は赤石山系の西の端、新居浜市にある標高1625.7mの山だ。登山道は何本かあるが、今日は新居浜市(旧別子山村)の日浦登山口から銅山越を経由して登るコースにした。このコースのいいところは、日浦登山口から銅山越にかけて、別子銅山跡地を訪ねながら登ることができるところだ。別子銅山跡の遺跡は、100年以上も前のもので、銅山で栄えた往時の姿がしのばれ、とても興味深く見ることができた。(別子銅山遺跡については、後日、改めて書こうと思う。)

<↓住友別子銅山発祥の歓喜坑>

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日浦登山口からダイヤモンド水と呼ばれる地下水の噴水まではなだらかな登り道で、登山というよりはハイキング気分で登ることができる。ダイヤモンド水から先はようやく登山道らしくなってくるが、道がしっかりできているので歩きやすい。1時間ほどで銅山越に到着。しばらく休憩。ここからはこれから登る西赤石山がきれいに見えた。

<↓銅山越から見る西赤石山(中央)>

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<↓東山から西山を見る、青空が美しい>

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銅山越からは本格的な登山になってくる。急坂を登り、東山をパスし、稜線に出ると一気に景色が開ける。このあたりは標高は1400m程度だけど、銅山の煙害により禿山となっているため、まるでアルプスの高山帯を歩いているような雰囲気を味わえる。ピークを3つほど登り下りしながら徐々に西赤石山に近づいていく。途中、何箇所かは岩場もあり、なかなかのスリルを味わえる。そして、銅山越から1時間40分ほどで、最後、急峻な登りを登り切ると西赤石山山頂だ。

西赤石山山頂はかなり広い平地になっている。今日は僕たち3人で貸切状態、ゆっくり、ゆったりと雲上の別天地を満喫することができた。天気は晴れ、秋空の空気はクリアで、山頂からの景色は最高に素晴らしい。東側には物住頭、前赤石、東赤石山、その遠方には剣山系が望め、西側には、平家平、冠山、ちち山、笹ヶ峰と続く稜線、その後方には寒風山、伊予富士、さらには石鎚山もくっきりと見える。まさに絶景だ。

<↓西赤石山への途中から銅山越、ちち山、笹ヶ峰を望む>

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<↓左から物住頭、前赤石山、東赤石山>

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<↓西赤石山から見る青空>

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<↓雲上の石鎚山系>

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<↓はるか石鎚山を望む(中央奥)>

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<↓雲上の別天地>

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<↓紅葉と青空>

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<↓西赤石山山頂>

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<↓山頂から西側を望む、笹ヶ峰へと続く稜線>

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<↓山頂から東側を望む、東赤石山へと続く>

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山頂で昼食を食べ、コーヒーを飲む。いつもながら山頂での食事やコーヒーは最高においしい。貸切状態だったためつい長居してしまった。帰りは来た道をそのまま引き返した。

これ以上望めないくらいに素晴らしい秋晴れ、美しい景色、別子銅山の遺跡、今日は最高の登山だった。

<実登山時間:5時間54分、本日の歩数:25,838歩>

松山発6:00→「日浦登山口」7:40着~8:00発→「ダイヤモンド水」8:55着~9:10発→「歓喜坑」9:45着~9:55発→「銅山越」10:10着~10:25発→「西赤石山山頂」12:12着~13:50発→「銅山越」15:07着~15:15発→「ダイヤモンド水」15:55着~16:10発→「日浦登山口1」6:42着~17:00発→松山着19:00

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2008年9月 5日 (金)

石墨山登山

今日は遅めの夏休みを取って、石墨山へ登山に行ってきました。単独で登山に行くのはホント久しぶりで、ほぼ2ヶ月ぶり。距離的には短いコースだったけど、久しぶりで体力が落ちていたのか、ちょっとしんどくて疲れてしまった。

石墨山は愛媛県東温市にある標高1456.0mの山で、皿ガ嶺連峰の東端に位置する、連峰の最高峰だ。山の名前は、山から石墨が採取されていた歴史に由来するという。快適な尾根道を登り、山頂に立つと遠く石鎚山系の山々が展望できるとのことなので、とても楽しみしていたのだけど、あいにく今日はガスがかかってまったく展望はきかず、雨にまで降られてしまった。

石墨山への登山口は国道494号沿いにある唐岬ノ滝入口広場のところにある。広場が目印になるし、登り口には小さな標識も立てられているので迷うことはない。広場には水洗トイレがあるし、近くには数台が停められる駐車場もある。今日は、僕が10時過ぎに到着すると車が1台止まっていた。

登り始めてしばらくは薄暗い植林帯の中を歩く。下草が濡れているためスパッツを着用。足元も湿っているため歩きづらい。20分あまりで割石峠を通過、さらに数分歩くと東温高校の小屋に到着。ここで小休止。久しぶりの登山のため体がしんどく、汗をいっぱいかいた。

小屋から先はしばらく背の高い草の間を進む。足元が見えないためゆっくりしか進めない。しばらく進むと再び植林帯となり、さらにその先は急峻な登りが待っている。途中にはロープが設置されていて助かる。45分ほどで肩と呼ばれる笹原に出る。本来は見晴らしがいいはずなのだが、今日はガスで視界は悪い。椅子が設置されているのでしばし休憩。

休憩していたら急に雨が降り始めた。けっこう激しく降り始めたので、たまらずレインウエアとザックカバーを着用。しばらくすると小降りになったので、石墨山山頂を目指す。

ここからは笹原が続く。背が高く、足元がまったく見えないうえに、雨で濡れているため歩きづらい。でも天気が良くて、眺望がきけばなかなか快適な尾根道歩きができそうだ。そのうち、名物の岩場に到着。岩場は木がなく、パッと明るくなって気分がいいのだけど、今日はやはり視界が悪いためそのままパスした。

岩場を過ぎるとブナの天然林の間をアップダウンしながら歩く。最後、急峻な登りを登り切ると石墨山の山頂に到着だ。肩からだと30分ほどだ。

山頂は6畳ほどの広さだろうか。南側は木がないため展望がききそうだけど、今日はやはりガスで何も見えない。でも、山頂に着いたときにはちょうど雨は降っていなかったので、急いでお湯をわかし、カップラーメンの昼食を手短に済ませる。食べ終わると同時にまた雨が降り始めた。

20分ほどで下山開始。雨が降って足元が濡れ、滑りやすい。特に急勾配の箇所はかなり危なかった。途中、休憩もとらずひたすら歩き続け、1時間30分ほどで駐車場に戻ってきた。

久しぶりの登山は残念ながら山頂の展望が楽しめず、しかもレインウエアを着ての雨中登山となり、ちょっとハードだった。でも、初めての山頂に立ったという達成感は味わえた。今度は、是非、天気のいい日に登り、山頂の展望を楽しみたいと思う。

<本日の実歩行時間:3時間12分、歩数:12,085歩>

自宅発9:15→登山口発10:50→割石峠11:13→東温高校小屋11:18着~小休止~11:28発→肩12:13着~休憩~12:35発→岩場12:50→石墨山山頂13:07着~昼食~13:30発→岩場13:44→肩13:57→東温高校小屋14:38→登山口15:00着→自宅着18:00

<唐岬ノ滝入口広場>

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<石墨山登山口>

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<東温高校小屋>

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<ガスのかかった植林帯を歩く>

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<「肩」からの眺め 石墨山はこのピークの先>

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<岩場>

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<岩場から石墨山を望む>

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<石墨山山頂>

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<山頂からの眺め ガスで何も見えない>

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<下山して石墨山方面を見ると美しい青空が>

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2008年7月14日 (月)

笹ヶ峰、ちち山、冠山、平家平登山

昨日のつづき

7月13日(日)

午前5時起床。昨夜は午前2時頃に雨がパラパラと降り、雨の音で目が覚めた。初めてのテント泊は途中で何度か目が覚めたりで熟睡できなかったけれど、モンベル・クロノスドーム2は、おとなふたりが快適に眠るには充分なスペースだ。ベンチレーションもよく効き、暑さも感じなかった。

テントやシェラフを撤収し、朝食にかかる。山の中で、朝の新鮮な空気を吸いながら食べる朝食はとてもおいしく感じられた。空を見上げると、曇り空。この調子では今日は雨になるかもしれない。片づけを済ませ、荷物をまとめ、午前7時30分に丸山荘を出発。今日は、昨日登れなかった笹ヶ峰登山からスタート。先月、登ったばかりの登山道を登っていく。先月よりも夏草が茂り、笹もところどころかなり茂っていた。丸山荘の管理人さんがボランティアで下草を刈ってくれていた。本当にありがたいことだ。

重い荷物を担いでいるため、いつもよりゆっくりと歩き、午前8時47分、笹ヶ峰山頂に到着。いつもながらここからの眺めは素晴らしい。空も曇りがちではあるが、青空も見える。東方向には、今日、これから縦走していく予定のちち山、冠山、平家平の連峰が見える。あんな遠くまで本当に行けるのだろうかとちょっと心配になる。西側には寒風山、伊予富士、瓶ガ森と続く山々がきれいに見える。いつまでも景色を眺めていたいが、今日はまだまだ先が長いので、10分ほどで出発、ちち山へ向かう。

<笹ヶ峰からちち山を望む>

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笹ヶ峰からちち山方向へは、笹原の中をなだらかに下っていき、とても気持ちがいい。20分ほどで昨日も通った紅葉谷分岐に到着。ここからちち山への登りは見るからに急峻で険しそうだ。一歩一歩登っていくとやがてブッシュの中を這うようにして登らなければならない箇所もあり、やはりとてもハードだ。しかし、昨日通ったちち山のトラバースの悪路を思えば、まだこちらの方がいくぶんましだ。歯を食いしばりながら30分弱登ると、やっとちち山の山頂に到着した。

ちち山の標高は1855mで、笹ヶ峰に次いでこのあたりでは二番目に高い山だ。伊予富士からもきれいに見えたが、ちち山からの展望も素晴らしい。さっき登ったばかりの笹ヶ峰、これから登る冠山など雄大な山並みがとても美しく見え、ここまで登ってきたしんどさをしばし忘れさせてくれる。

<ちち山山頂から笹ヶ峰、寒風山、伊予富士を望む>

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<ちち山山頂より冠山、平家平を望む>

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<ちち山山頂>

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ちち山山頂で15分ほど展望を楽しんだ後、次の目的地である冠山へ向かう。ちち山は登るのも大変だったけれど、下山するのも一苦労だ。ブッシュと笹の中を抜け、最後はほぼ真っ直ぐに下る急峻な道をゆっくりと下りていき、トラバース道に合流した。ここからちち山を見上げるといかにちち山が急峻な登りかってことが改めてわかる。そして、後を振り返ると、笹ヶ峰とその背景の青空がとても美しかった。

<トラバース道からちち山山頂を見上げる>

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<ちち山トラバース道から笹ヶ峰を振り返る>

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ここから一の谷越までは昨日歩いた道を引き返すことになる。ちち山分れから一の谷越までの深い笹の茂みの中を歩くのは体力をすごく消耗する。朝から曇りがちだった天気も、いつの間にやらすっかり夏空に変わり、暑い日ざしが照り付けて汗びっしょりになりながら1時間40分ほどで何とか一の谷越まで辿りついた。まだ昼前だったけれど、疲れたし、少しでも荷物を軽くするためここで昼食を食べることにした。途中、冠山や平家平の方を見るとガスが出て、雲も出ていた。昼食を食べながらラジオで天気予報を聞いていると、午後からは雨になる確率が30%ということで、天気がちょっと心配だ。

<ちち山分れから冠山、平家平を望む>

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雲行きが怪しくなってきたので、昼食を食べてエネルギー補給できたし、荷物も軽くなったので、もう一度元気を振り絞って歩き始めた。一の谷越から冠山までの登りも何ヶ所かかなり急峻な場所があった。そろそろザックが肩にずっしりと感じてくるようになる。我慢しながら一歩一歩登り続け、40分ほどで山頂に到着。冠山は標高1732m、遠くから見るとかなりとんがった形をしている。山頂は意外と狭く、ゆったりと休むようなスペースはない。本来であれば素晴らしい展望が期待できるのだろうが、僕たちが到着したときにはすっかりガスが出てしまい、まったく展望がきかない。予定よりもかなり遅れ、すでに午後1時を過ぎているため、5分あまり小休止し、最後の目的地の平家平へ向け出発する。

<平家平へ向かう途中で冠山を振り返る>

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冠山から平家平までは尾根伝いを多少アップダウンしながら歩いていくが、笹がかなり茂っていて歩きづらい。また本来は展望を楽しみながら歩けるコースのようだけど、今日はガスでほとんで展望がきかない。さすがに疲れもピークに達している。我慢しながら一歩一歩前へ前へと歩を進めていく。50分ほどで平家平に到着。

平家平は標高1692.6m、眺望がいい山と言われているが、今日はあまり眺望が良くない。おまけにお湯を沸かしてコーヒーを飲んでいると急に空が暗くなり、ポツリポツリと雨が降り始めた。眺望を楽しむ間もなく、素早く片付け、下山にかかる。

<平家平より笹ヶ峰方向を望む>

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平家平から尾根伝いに下山し、巡視線分岐まで40分ほど。ポツリポツリと降る雨を気にしながら早足に下っていく。そのうち一気に雨が大降りになりまるでスコール状態。木の陰で急いでレインウエアを着用し、ザックカバーも装着した。激しい雨の中を歩いていると、すぐに日が射し始め、10分もしないうちに雨はあがってしまった。まったく山の天気は変わりやすい。それでも笹は濡れてしまっているのでレインウエアを着たまま目的地へ向かう。

巡視線分岐には表示がされているので迷うことはない。ここで最後のつもりで10分ほど休憩。すでに午後3時半を過ぎているが、予定ではここからフォレスターハウスまでは1時間10分ほど。疲れはピークを過ぎ、足や膝がガクガク状態になっているけれど、最後の力を振り絞って下山開始。

送電線巡視路は自然林の中を通り抜け、途中なかなか快適な場所もあるものの、基本的には登山道ではなく巡視路であるため、かなり急峻な場所や危険な箇所も多い。特に雨で下が濡れて滑りやすく、ゆっくりとじゃないと歩けない。しかも、途中で標識はなく、マークされた赤いテープを目印に下りていく。しかし、予定時間の1時間10分を過ぎてもフォレスターハウスに近づいた様子はなく、さらに進んで行くもどこまでも悪路が続く。1時間半以上歩いてもフォレスターハウスの気配はなく、もしかして道を迷ってしまったのかと心配になる。地図を見る限り、この道で合っているはずだけど、時間的にどうもおかしい。心配しながらもなおも進んで行くと、2時間以上かかってようやくフォレスターハウス内に到着した。登山道ではなく送電線巡視路とはいえ、多くの登山者が歩く道なのだからせめて途中に標識を設置してもらいたいものだ。

午後5時45分にやっとフォレスターハウスに到着。道に迷ってしまったのかと心配してたので帰り着いたときには安心するとともに全身の疲労がドッと出た。

今回のテント泊登山は、デビューにしてはハード過ぎた。コースが長いうえに、悪路が多く、重いザックを背負って歩くにはかなりキツかった。コースもあまり一般的ではないようで、2日間の登山中に出会った登山者は2名だけだった。初めてのテント泊なので、もっと時間に余裕を持って、楽なコースにすべきだったと反省しながら帰路に着いた。

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<本日の実歩行時間:7時間57分、歩数:19,792歩>

丸山荘キャンプ場7:30発→「笹ヶ峰山頂」8:47着~9:00発→「ちち山山頂」9:45着~10:00発→「ちち山分れ」10:48着~11:07発→「一の谷越」11:40着~昼食~12:40発→「冠山山頂」13:22着~13:30発→「平家平山頂」14:20着~14:35発→「巡視路分岐」15:25着~15:35発→「住友フォレスターハウス」17:45着→自宅着20:00

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2008年7月13日 (日)

初めてのテント泊登山

7月12日(土)~13日(日)で、仲間とふたりで初めてのテント泊登山へ行ってきました。新居浜市の住友フォレスターハウスから笹ヶ峰下の丸山荘キャンプ場を往復するルートで、テント泊登山のデビューにしてはとてもハードでタフなコースだったため、かなりバテバテになりながら、何とか帰り着きました。

7月12日(土)

住友林業発祥の地にある住友フォレスターハウスで入山届けを提出し、午前9時亜10分に同ハウスを出発、しばらくは住友林業の林道を歩いて登る。道がいいためとても快適だ。やがて林道の終点から本格的な登山道に入り、100年以上の樹齢をほこる見事なヒノキ林を見ながら登って行く。60リットルのザックを背負っているため歩くスピードはいつもよりかなりゆっくりめだ。

2時間20分ほどでナスビ平(ナスビ屋敷)に到着。昼食をとる。昼食を食べていたらひとりの登山者が下山してきたのでしばらく話をする。ここから先は、崩壊地が何ヶ所かあり、ちょっと危険なところもあるとのこと。1時間ほど昼食休憩の後、登り始める。

<ナスビ平 かつてここには屋敷があったとのこと>

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一の谷越をめざして登っていくが、確かに途中で何ヶ所か崩壊場所があり、大きく迂回したり、また谷川を渡る場所もあり、重いザックを背負って通るにはちょっと危険で時間もかなり要した。途中、銅山川源流のモニュメントを見たりしながら、午後2時前にようやく一の谷越に到着した。山の方を眺めると、ガスがかかっていてもしかしたら雨が降っているのかもしれない。

一の谷越からちち山分れまでの道はゆるやかな登り道ではあるけれど、笹が胸高まで茂っていて、道もわかにづらい。ところどころにマークされている赤色のテープを目印に、笹の中を進んで行く。かなりエネルギーと時間を消耗した。

<一の谷分岐からちち山方面を望む ガスがかかっている>

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予定より1時間半以上遅れ、午後3時半前にようやくちち山分れに到着。まわりはすっかりガスに覆われて、視界はわずか10m程しかない。ちち山分れからちち山をパスしてトラバース道を紅葉谷分岐を目指す。地図では40分と記載されている。しかし、ガスで視界がきかないうえに、足元はかなり深い笹で見えないし、なかなかハードなコースだ。しかも、トラバースの最後はブッシュの中の道無き道を進んでいく感じで、本当にハードでキツい。進んでも進んでも目的地が見えず、かなり疲れた。ほぼ1時間かけてようやく紅葉谷分岐に到着した。

時間も時間になってしまったので、予定を変更し、笹ヶ峰には登らずに、紅葉谷分岐から丸山荘で下りて行くことにした。かなりの悪路だけど、ここは先月、笹ヶ峰へ登った帰りに通ったことがあり、知っている道なのでちょっとだけ安心できた。それでもハードな道であることには変わりはなく、1時間近く時間をかけて、午後5時過ぎ、ようやく本日の幕営地である丸山荘キャンプ地に到着した。

丸山荘キャンプ地は営林署のキャンプ場で、丸山荘の管理人さんが委託を受けて管理しているとのこと。利用料は1人400円。ふたり分を支払、さっそくキャンプ地にテントを設営した。他のキャンパーはおらず、僕たちふたりでキャンプ地を独占した。ここのキャンプ地は丸山荘の水とトイレを使わせてもらえるので、とても助かる。

新しく買ったモンベルのクロノス・ドーム2は、おとな二人が寝るのにジャストサイズだ。大きな荷物はテントの外、フライの張り出し部分に置き、テント内には必要最小限のものだけを持ち込むようにすれば、充分な広さを確保できる。ベンチレーション機能もうまく機能して、なかなか快適なテント生活ができた。

笹ヶ峰方向を見上げるとやはりガスがかかり、今夜は雨になるかもしれない。早めに夕食を済ませる。自然の中で食べる食事は何を食べてもおいしく感じられる。午後8時過ぎにテントの中にもぐりこむ。しばらくふたりで話していたら、丸山荘の管理人さんがホタルがいるよと声をかけてくれた。丸山荘の方へ行ってみると、小さなホタルが10匹ほど飛んでいるのが見えた。ホタルを見たのなんてホント久しぶりにことだ。姫ホタルといって、ふつうのゲンジボタルより小さめで、光る速さが早いそうだ。このあたりでは6月末から8月末にかけて見えるそうで、多い日には50~100匹ものホタルが乱舞するのだそうだ。キャンプの夜長、いいものを見せてもらった。

午後9時過ぎ、眠りに着く。なかなか寝付けない。

<本日の実歩行時間:5時間37分 歩数:18,632歩>

松山発7:00→「住友フォレスターハウス」8:45着~9:10登山開始→「ナスビ平」11:30着~昼食~12:39発→「銅山川源流モニュメント」13:20→「一の谷越」13:53着~14:06発→「ちち山分れ」15:27→「紅葉谷分岐」16:20着~16:30発→丸山荘17:17着→テント設営18:30~夕食17:00~就寝21:00

(つづく)

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2008年7月12日 (土)

テント泊登山デビュー

今日から1泊2日でテント泊登山へ行ってきます。

先月、テント、シュラフ、ザックをまとめて買い、今回いよいよテント泊のデビューなのだ。

それにしてもたった1泊2日なのに、テント泊となると何と荷物の多いこと、重いこと!これをすべて自分で背負って山を歩かなければならないと思うと、ちょっと大変そうで、どうなることやらわかりませんが、天気も良さそうだし、まっ、楽しんできたいと思います。

帰ってきたらまた登山記を書きます。

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2008年7月 7日 (月)

ニノ森・堂ガ森登山②

昨日登ったニノ森・堂ガ森登山の続きを。

ニノ森山頂からの下山もけっこうハードだった。なにせ腰の高さくらいまで笹が茂っていて足元が見えないのだ。石があったり、段差があったりで、非常に歩きづらく登るときよりも下るときの方が疲れる。帰りに時間と体力に余裕があれば鞍瀬の頭にも登ってみようと思っていたのだけど、時間と体力に相談し、結局パスしてそのまま五代の分れに向かう。

五代の分れに到着すると、思いのほか体力を消耗してしまったのでしばらく休憩。ここを過ぎるとニノ森の姿は見えなくなってしまうので、大好きなニノ森の姿をしばらくじっと眺めていた。黙して語らず、孤高の山という感じだ。

<五代の分れからニノ森山頂を望む>

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五代の分れから堂ガ森までの帰り道も本当に長くて体力を消耗した。やはり茂った笹で足元が見えない箇所が多いためだ。でも何度も何度も振り返っては鞍瀬の頭方向に目をやり、角度によって様々な表情を見せる鞍瀬の頭の姿を楽しみながら歩き続けた。五代の分れで、ニノ森山頂で入れ違いになった団体さんに追い越された。40代後半から50代とおぼしき女性の団体だけど、本当にお元気で、後を付いていこうとしたけれど距離は開くばかりだった。途中、キャンプ地の下に愛大登山部のOBたちが建設中の小屋が見えたが、まだ建設中のようだった。

<五代の分れから堂ガ森へ向かう途中で振り返って望む鞍瀬の頭>

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<鞍瀬の頭と堂ガ森を結ぶ稜線>

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<現在、建設中の山小屋>

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<キャンプ地より堂ガ森を望む>

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ようやくの思いで堂ガ森に辿り着いた。そのまま下山しようかとも思ったのだけど、せっかくだから堂ガ森の山頂まで登った。堂ガ森山頂は標高1689m、巨大な反射板があり、松山市内からでも目視可能だ。山頂まで登ったのは今回が初めてだけど、山頂からは鞍瀬の頭や石鎚山がよく見える。反対方向、久万高原町面河方面の視界も抜群だ。すばらしい眺望を堪能しながらコーヒーを飲んだ。山頂を吹き抜ける風が心地いい。

堂ガ森を降りると、雄大な景色も見えなくなり、ここから先は、ひたすら下りて行くだけだ。登るときもキツかった急峻な登山道は、長距離を歩いた後の足にはとてもハードで、途中で何度も何度も休みながらゆっくりゆっくり降りていった。最後は体力を消耗しきり、足はガクガクの状態で何とか登山口に辿り着いた。

保井野から堂ガ森、ニノ森への登山は、雄大な景色を楽しめる最高のコースだけど、距離は長いし、道は急峻で歩きづらいし、なかなかタフでハードなコースだ。もっとも、それだけに登りきったときの達成感や喜びもまたひとしおなのだ。

<本日の登山 実歩行時間:7時間20分、歩数:30,185歩>

自宅発6:10→保井野登山口7:12発→から池8:30着~8:40発→水場9:15→梅ヶ市分れ9:33着~9:43発→堂ガ森10:10着~10:20発→キャンプ地10:36→五代の分れ11:26着~11:36発→ニノ森山頂12:11着~12:52発→五代の分れ13:18着~13:37発→キャンプ地14:15着~14:20発→堂ガ森山頂14:38着~15:08発→梅ヶ市分れ15:24→水場15:37→から池16:14着~16:19発→登山口17:28着→自宅着17:00

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2008年7月 6日 (日)

ニノ森・堂ガ森登山

待ちに待った梅雨が明け、今日は天気も良かったので、本当に久しぶりに登山へ行って来ました。今日は、待ちに待っていたということで、僕がもっとも好きな山であるニノ森に行ってきたのだ。

ニノ森は標高1929.2m、石鎚山に次いで県下2番目の高峰だ。にもかかわらず、登山コースがロングでハードということもあってか、石鎚山に比べると訪れる人も圧倒的に少なく、静かな登山と豊かな自然が楽しめる。そして何よりも堂ガ森から鞍瀬の頭、ニノ森へと続く稜線のダイナミックな美しさ。これがニノ森最大の魅力であり、僕がニノ森がもっとも好きな理由なのだ。

実は二ノ森登山は今回が2回目だ。1回目は昨年11月末、登山を始めたばかりだった頃に僕と僕の奥さんのふたりで挑戦した。登山を始めたきっかけが、屋久島の縄文杉登山へ行くための練習ということだったので、縄文杉登山と同じくらいロングコースのニノ森登山を思いついたのだ。しかし、ハードなロングコースに体力がついていかず、おまけにニノ森の手前から積雪もあってコンディションはさらにハード。結局、時間切れでニノ森の山頂に立つことなく、途中で引き返したという悔しい思い出がある。まっ、今から思えばど素人の身の程知らずの暴挙だったのだけど。ということで、今日は、そのときのリベンジという意味でもニノ森に再挑戦したのだ。

コースは前回と同じく、保井野登山口から堂ガ森、五代の分れを経てニノ森へというかなりロングでハードなコースだ。往復で距離は約13km、時間は10時間ほどだ。

このコースの素晴らしいところは、前半の人工林、天然林の急峻な登山道を息切れ切れに登っていくと、突然、樹林が途切れ、笹原になり、一気に視界が開けるところだ。しかも、視界が開けた笹原をさらに登り、ようやく堂ガ森に到着すると鞍瀬の頭まで続く笹原の雄大な稜線が目に飛び込んでくる。鞍瀬の頭の後には西の冠岳、石鎚山が望め、まさに何度見ても大感動の圧倒的な景色なのだ。前半の苦しい苦しい登り道を登って来た者だけが味わうことができる感動なのだ。ベートーヴェンじゃないけれど、「苦悩を通じて歓喜へ」という感じなのだ。

今日は天気も良くて、少々ガスが出て、雲も多かったけれど、青空を背景に、新緑が美しい鞍瀬の頭の姿は本当に美しかった。

<堂ガ森から鞍瀬の頭を望む、左に石鎚山、西ノ冠岳>

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堂ガ森から五代の分れまでの稜線は見た目にはとても美しいのだけど、実際に歩いてみると笹が腰の高さくらいまで茂って足元はまったく見えず、非常に歩きづらかった。しかも、今日は梅雨が明けたばかりか非常に湿度が高く、蒸し暑かった。そのため、登山タイムも予定よりオーバーしてしまった。鞍瀬の頭が目の前に見えているのに、その肩まで辿り付くのがなかなか大変だった。

<堂ガ森から五代の分れに向かう笹原の稜線>

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堂ガ森へ到着したときに突然、目に飛び込んでくる鞍瀬の頭の景色も最高に素晴らしいけれど、鞍瀬の頭をトラバースし、五代の分れに到着したときに突然、姿を表すニノ森の景色も最高だ。今まで鞍瀬の頭の後に隠れていた県下2番目の高峰が、静かに、堂々と佇む景色はまさに感動的だ。男性的な石鎚山も見応えがあるが、五代の分れから見るニノ森の姿はとてもカッコよくて、僕は大好きだ。

<五代の分れからニノ森を望む>

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<鞍瀬の頭を引き連れるニノ森>

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<五代の分れから鞍瀬の頭(右側)を望む>

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五代の分れからニノ森山頂まではわずか30分ちょっとのコースだ。しかし、笹は深く茂っているし、上りもかなり急峻だ。前回はここで引き返してしまったので、ここからは今日が初めてとなる。足元が見えず、苦労しながら登り続け、汗びっしょりになりながらニノ森の山頂に立った。昨年の11月末以来だから、半年間の雪辱が果たされたわけだ。

ニノ森の山頂は以外に狭い。人が10人もいれば座る場所がないくらいだ。しかし、ここからの景色は最高だ。目の前には西日本最高峰石鎚山と対峙している。今日は石鎚山はお山開き中の日曜日ということで、多くの人々で山頂が賑わっているのがここからでも見える。こちら側のニノ森山頂は、最初、ひとり登山者がいたが、僕が到着後間のもなく下山したので、僕以外には誰もおらず、まさに山頂を独占しながら昼食を食べた。ニノ森から西ノ冠岳、石鎚山へと続く縦走路が見えるがなかなかハードそうだ。しばらくすると団体さんがやってきたので、絶景ポイントをお譲りして下山開始した。(つづく)

<ニノ森山頂>

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<西ノ冠岳から石鎚山への縦走路>

P1070139

<ニノ森山頂から石鎚山頂を望む>

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