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2014年12月23日 (火)

『ローマ人の物語 27・28 ~すべての道はローマに通ず~』 / 塩野七生 著

久しぶりに塩野七生さんの『ローマ人の物語』(新潮文庫)を読んだ。
今回読んだのは、文庫本の27巻と28巻で「すべての道はローマに通ず」とのタイトルが付けられている。

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文庫本の27巻、28巻「すべての道はローマに通ず」は、古代ローマの歴史を描いた『ローマ人の物語』の中ではちょっと異色な作品で、長大な歴史物語のちょうど中間どころでの閑話休題的に、古代ローマの歴史を語る上で、主役のひとつであると言っても過言ではないインフラ整備について書かれた作品だ。

広大なローマ帝国内にくまなく整備された街道網。そして、都市にきれいな水を供給するために整備された上水道、清潔さを保つための下水道。

これまでの『ローマ人の物語』の中においても、塩野さんは古代ローマのインフラ整備についてことあるごとに詳細に述べてきていた。
「すべての道はローマに通ず」は、歴史を時間軸に沿って描くのではなく、インフラ整備という横軸で古代ローマ1000年の歴史を俯瞰した労作だ。

それにしても、2000年も昔の古代ローマ人たちが道路や上下水道といったインフラの重要性を認識し、当時の土木技術の粋を集めて、素晴らしい街道網や上下水道を整備していたことにはただただ驚嘆するしかないが、これこそがまさに古代ローマ1千年の栄華の秘訣だったのではないかと思われる。

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