高校野球2012

2012年10月14日 (日)

秋季高校野球愛媛県大会決勝

坊ちゃんスタジアムで秋季高校野球愛媛県大会決勝戦と3位決定戦の2試合を観戦してきました。

【決勝戦 済美3×-今治工2】

前評判どおりの強さで決勝戦まで勝ち上がってきた済美と、勢いに乗る今治工の対戦は、決勝戦にふさわしく、1点を競い合うロースコアの大熱戦となった。今治工が積極的な姿勢で終始押し気味に試合を進めるが、最後、済美の底力に逆転サヨナラ負けを喫してしまった。

済美の先発は昨日、延長14回を投げ抜いた1年生エースの安楽投手。今日の試合も、初回から148キロとストレートが走り、調子は良かった。

↓優勝の立役者 済美 安楽投手

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序盤、今治工は安楽投手の前に無得点が続くが、今治工の打線は安楽投手の速球に決して負けてはなくて、積極的に振り切っていた。

その結果が出たのは4回表、2死ランナー無しから4番生谷選手が振り抜いた打球はレフトスタンド上段に飛び込む先制のホームラン。今治工が1点を先制し、試合の流れを手繰り寄せる。

↓安楽投手からホームラン 今治工4番生谷選手

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今治工の先発も昨日に引き続きエースの伊藤投手。立ち上がりからキレのいいボールを低めに投げ込み、3回まで済美打線を無安打に抑え込む。

しかし、1点を先制した直後の4回裏、済美の先頭打者を死球で出すと、送りバントで2進の後、昨日サヨナラヒットの6番光同寺選手にレフト線へのタイムリー2塁打を打たれ、1対1の同点に追いつかれる。1点先制した直後の先頭打者を死球で出したのが痛かった。

その後は、安楽投手、伊藤投手が素晴らしい投げあいを演じ、両チームともになかなかチャンスが作れず、得点もできない。試合は1点勝負の様相に。

7回裏の済美の攻撃、この回先頭の当たっている6番光同寺選手がレフトオーバーの2塁打で出ると、次打者送りバントで1死3塁の勝ち越しチャンス。ここでバッターは8番安楽選手。今治工にとっては最大のピンチ。

しかし、この場面を今治工の伊藤投手が安楽選手を3球三振に仕留め、次打者も打ち取り、無失点で切り抜けると、試合の流れが今治工に来る。押せ押せムードが盛り上がる。

↓最後まで気合の篭った好投を続けた今治工 伊藤投手

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9回表の今治工、1死からバッターはホームランを打っている4番生谷選手。安楽投手は147キロのストレートで勝負に来るが、内野ゴロエラーで出塁。5番小川選手もライト前ヒットで続き、1死1、2塁のチャンス。ここで、6番木村選手がセンター前にタイムリーヒットを打ち返し、2対1と今治工が1点リードし、ムードは最高潮。

このまま逃げ切れるかと思われたが、9回裏の済美、先頭の5番太田選手がヒットで出ると、6番光同寺選手もヒットが続いて1、2塁。次打者が送りバントで1死2、3塁と一気に一打サヨナラのチャンス。ここでバッターは8番安楽選手。今治工伊藤投手は勝負に行くが、安楽選手がセンター前に弾き返し2点タイムリー、土壇場で逆転サヨナラ勝ちを決めた。

見応え充分、引き締まったナイスゲームだった。

今治工は、伊藤投手の好投が素晴らしかったが、チーム全体が挑戦者として最後まで済美に対して積極的に攻めていく姿勢を貫き通した。結果的には、自分たちの姿勢を貫き通しての逆転負けなので、これは致し方ない。全力疾走でスタジアムを駆け抜ける選手たちの全力プレイは見ていてとても清清しい。今日の悔しさをバネに四国大会でも全力疾走で暴れまくって、センバツを掴み取ってもらいたい。

優勝した済美、投打にわたって大活躍の安楽選手は愛媛県に久々に登場した超高校生級の逸材だ。1年生ながら安定感も抜群で、投打ともに四国大会でも大活躍が大いに期待できる。安楽選手を柱に、センバツをめざして頑張ってもらいたい。

【3位決定戦 松山聖陵6-丹原4】

3位決定戦、聖陵と丹原の試合は、序盤、丹原が優位に試合を進めるが、最後は地力の差が出て、聖陵が逆転して逃げ切った。

聖陵の先発は、昨日、延長14回を投げ抜いた嘉陽投手を温存し、背番号7山城投手。丹原は3回裏、山城投手を打ち込み1点を先制。

1点を返され、同点に追いつかれた4回裏には、3番越智選手がセンターバックスクリーンに2点ホームランを叩き込み、3対1と再びリードする。丹原の越智選手は1年生ながらスイングスピードがズバ抜けて速く、坊ちゃんスタジアムのバックスクリーンに放り込むとは、恐るべき強打者だ。

↓バックスクリーンに本塁打を叩き込んだ丹原3番越智選手

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丹原の先発はエース小笠原投手。昨日同様、制球がいまひとつ良くない。それでも、序盤から中盤にかけては強打の聖陵打線をうまく打たせて取り、リードを守る。

しかし、6回表の聖陵の攻撃、2死2、3塁のピンチで、低めに投げた球がパスボールとなり同点に追いつかれると、2点本塁打を打たれて3対5と逆転されてしまう。

丹原は、5回から登場した聖陵エースの嘉陽投手を打ち込めず、その後、両チーム1点ずつを挙げるが、結局、6対4で聖陵が丹原を破り、四国大会出場を決めた。

丹原は16安打を放ちながらもわずか4得点と非常にまずい攻撃が目立った。本塁クロスプレイを2度にわたり相手の好守備でアウトにされた場面もあったが、前の塁をねらう積極的な走塁、積極的な姿勢が足りなかった。1年生の多い若いチームなので、この冬場にもう一度鍛え直してもらいたい。

聖陵は、今日は打線が沈黙気味ではあったものの、チームの地力、総合力はなかなか高い。投攻守にわたってよくまとまったチームなので、四国大会でも頑張ってもらいたい。

今年の四国大会は高知県で開催。さすがに高知まで観戦に行くことはできないので、僕にとって今シーズンの公式戦観戦は今日が最後になる。今シーズンも多くの試合を球場で観戦したが、やはりあの臨場感、緊迫感、ワクワク感、一投一打の興奮や感動は球場に来ればこそ味わえるものだ。早くも来シーズンが楽しみだ。

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2012年10月13日 (土)

秋季愛媛県大会準決勝

坊ちゃんスタジアムで秋季高校野球愛媛県大会準決勝の2試合を観戦してきました。今日の試合に勝てば、四国大会への出場が決まる大事な一戦。2試合ともに見応えのある試合が繰り広げられた。

【第1試合(延長14回) 済美6-松山聖陵5】

延長14回までもつれこんだ大熱戦は、両チームの実力伯仲、どちらが勝ってもいいような緊迫した好ゲームだった。

済美の安楽投手、聖陵の嘉陽投手の両投手が、最初から最後まで互いに一歩も譲らない好投を見せ、両チームともヒットが多かったわりには非常に締まった試合になった。

序盤は両チームとも無得点。先制したのは済美。4回裏、1死からヒットでランナーが出ると、7番林選手がヒットエンドランを決め、1塁走者が還って1点先制。

直後の5回表、聖陵はヒット2本に送りバントで2死2、3塁と一打逆転のチャンスを作ると、9番古賀選手が右方向狙いのバッティングでライト前にタイムリーヒットで1点を返し、すかさず1対1の同点に追いつく。

ここから試合が目まぐるしく動く。

5回裏、済美がヒットの2塁打で1点を挙げ2対1とすると、聖陵は6回表、ヒットのランナーを2塁打で返し2対2の同点に追いつく。

↓今日は打撃でも大活躍の済美安楽選手

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6回裏の済美、3連打で1点追加の後、押し出しの死球でさらに1点、4対2と2点をリードする。今日の安楽のピッチングからすれば、、2点差がつけば勝負は決まりかと思われた。

↓個人的には大注目 済美の3番宇佐川選手

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しかし、聖陵は直後の7回表、ヒット2本と四球で2死満塁のチャンスから、3番山城選手がライト前に2点タイムリーを放ち、4対4の同点に追いつく。放されても追いついていく聖陵の粘り強さは見事だった。

その後、安楽、嘉陽の両投手が好投すると、両チームの守備陣も攻守を見せ、4対4の同点のまま延長戦に突入。

10回表、済美安楽投手は、151kmを記録。延長戦に入ってのこの球速は驚異的だ。延長戦になっての安楽投手は、低めに140キロ台のストレートを投げ込み、威力充分だ。

しかし、聖陵も負けてはいない。12回表、四球でランナーが出ると、送りバントと内野安打で1、3塁とすると、1番国安選手もショートへ内野安打で5対4とついに1点勝ち越し。

これで決まりかと思われたが、12回裏の済美、ヒットで出たランナーが進んで2死2塁とすると、4番藤原選手の打席、なんとここで2塁走者が3盗を決める。ここで藤原選手が打った打球は1、2塁間をゴロで抜け、1点を返して土壇場で5対5の同点に追いつく。ランナーが3塁に進んでいたからこその1点だった。

引き分け再試合の目も出てきた14回裏、済美は1死から4番藤原選手がヒットで出ると、送りバントで2死2塁。ここで6番光同寺選手がセンター前にサヨナラヒットを放ち、6対5、4時間の大熱戦に終止符を打った。

それにしても、聖陵は投攻守にわたり非常によくまとまった強力なチームだ。特に安楽投手の140キロ台の速球に負けることなく積極的に打ち返していた打撃は見事だった。また、嘉陽投手も130キロ台後半のキレのあるボールを投げ込み、最後までよく頑張った。

↓最後まで好投した聖陵の嘉陽投手

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そして、安楽投手はやはりスゴイ。低めに決まる140キロ台のストレートはなかなか打てるもんじゃない。そのうえ、追い込んでからの変化球が非常に有効だ。

試合終了後、安楽投手と嘉陽投手が握手していたのが印象的だった。

【第2試合 丹原1-今治工8】

第2試合は、勢いに乗る今治工が初回から終始自分たちのペースで試合を進め、丹原に快勝した。

今治工は1回表、先頭打者が四球で出ると送りバントで2進。3番原選手のライト前ヒットで1、3塁とすると、4番生谷選手がライト前にタイムリーで1点先制。次打者四球で満塁となり、6番木村選手は右中間を破る走者一掃の2塁打で3点を追加し、4対0といきなりの大量リード。この試合はこの初回の攻撃で決まってしまった。

2回以降は丹原の小笠原投手が本来の調子を取り戻し、ストライク先攻のピッチングが決まりだす。

↓丹原の小笠原投手

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いっぽうの今治工の伊藤投手も威力あるボールが低めに決まり、丹原打線を抑え込む。

↓今治工 伊藤投手

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試合は、両チームが1点を取り合い、5対1と4点をリードした7回表の今治工、連続ヒットと四球で1死満塁のチャンスで5番小川選手がセンター前に2点タイムリーをはじき返し、7対1と丹原を突き放して試合を決める。

↓長打が魅力 今治工 木村選手

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↓注目の丹原4番越智選手

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勢いに乗る今治工は、9回表にも2死2塁から5番小川選手が右中間を破る3塁打でさらに1点追加。今治工が8対1で丹原に快勝した。

村上前監督のもとで近年、地力を付けてきた今治工。新監督のもとでの新チームで一気に花開いた感じだ。チームの勢いもさることながら、投手力、打力ともに実力は本物だ。四国大会でも旋風を起こしてもらいたい。

特に、キャッチャーの小川選手は、強肩のうえ、強打で俊足と3拍子そろった好選手だ。

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2012年10月 8日 (月)

秋季愛媛県大会準々決勝

坊っちゃんスタジアムで、秋季高校野球愛媛県大会準々決勝の2試合を観戦してきました。

【第1試合 松山商0-済美4】

準々決勝の注目は何といっても第1シードの松山商と、ノーシードながら県内最強との呼び声高い済美との対戦。

気持ちのいい秋晴れの下、秋の県大会屈指の好カードということで、スタンドには多くのファンが集まっていた。僕は松山商側のスタンドに座って応援。

済美の先発は注目の安楽投手。今日は、立ち上がりがちょっと不安定だった。1回裏の松山商、先頭打者はストレートの四球。次打者の送りバントで1死2塁の先制チャンス。3番白方選手のショートゴロでセカンドランナーが3塁をねらうが、ここは済美の落ち着いた守備でサードはタッチアウト。

1塁走者が2盗を決め、再び2死2塁のチャンス。4番島田選手は四球で2死1、2塁。しかし、ここは済美の安楽投手が次打者を三振に仕留め、何とか無失点に切り抜ける。松山商としては、安楽投手が立ち上がりの制球に苦しんでいただけに、この回に何とか先制点をあげたかったところだ。

1回を何とか乗り切った済美の安楽投手は、2回から調子を上げていく。2回裏を三者凡退に打ち取ると、3回裏には2三振を奪い三者凡退。低めにストレートが決まりだし、球速、球威ともに素晴らしく、なかなか打てそうにない。

一方、松山商の先発はエースの野田投手。1回、2回はボールが高めに浮き、苦しい投球が続いたが、3回以降は落ち着きを取り戻し、制球よく打たせて取るピッチングがさえる。これに松山商の内野陣が好守で応え、引き締まった好ゲームに。

5回表、済美の攻撃、先頭の8番安楽選手が左中間を破る2塁打でチャンスを作る。9番金子選手はセカンドゴロでランナーを3塁に進める。1死3塁となり、済美はここで1番山下選手がスクイズを決め、1点先制。

この場面、9番の金子選手のランナーを3塁に進める打撃が大きかった。送りバントを2度失敗し、2ストライクになった後、うまくセカンドにゴロをころがした。簡単なプレイに見えるけれど、実はこのプレイが今日の試合の流れを決めるビッグ・プレイだったと思う。

こうなると済美の安楽投手はますます調子を上げる。4回裏、5回裏も三者凡退に抑え込み、松山商は6回を終わってノーヒット。このままノーヒットノーランにねじ伏せられそうな勢いだ。

↓好投する済美安楽投手

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松山商も鍛えられた守備陣が堅守で何とか試合の流れを手繰り寄せようとする。7回裏、松山商は1死から4番島田選手がチーム初安打となるショートへの内野安打で出塁する。俄然反撃ムードが盛り上がるが、次打者5番別府選手の鋭く打ち返した打球はピッチャーライナー。1塁走者が戻れず、ダブルプレイで反撃できず。

直後の8回表の済美、1死後、エラーでランナーが出ると、次打者のセンター前にポトリと落ちるヒットでランナーが進み1死2、3塁。次打者の打球は定位置のレフトフライ。3塁ランナーがタッチアップで本塁を狙う。レフトからショートが中継に入り、本塁へ送球するが、これが高くはずれて生還。済美が1点を追加。さらに8番安楽選手のタイムリーヒットで1点を追加し、3対0と松山商を突き放す。

松山商は8回裏、突如制球を乱した安楽投手が連続死四球の後、送りバントで1死2、3塁と反撃に出る。しかし、後続を断たれ万事休す。

9回表には済美がダメ押しとなる1点を取り、4対0で松山商を破り、ベスト4進出を決めた。

この試合、何といっても済美の安楽選手の投打にわたる活躍に尽きる。特にピッチングは圧巻で、結局、松山商は内野安打2本と完璧に抑え込まれた。

安楽投手は、西条の秋山投手以来、愛媛県では久々の本格派大型右腕で、今日のピッチングは前評判どおり全国レベルで充分に通用する内容だった。今後の活躍に期待したい。

松山商、守備からリズムを作るいかにも松山商らしいチームカラーで好感を持てたが、安楽投手に完璧に抑え込まれる中、エラーや余計な進塁で失点していた点は今後の課題だ。来夏をめざして鍛えなおしてもらいたい。

【第2試合 松山聖稜6-宇和島東1】

第2試合は2階席からゆる~く観戦。天気はいいし、秋風が吹き抜けて心地いいし、そんな中での野球観戦は最高だ。

↓秋晴れの下での野球観戦、最高だ~

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試合は投打に勝る松山聖稜が終始攻め続け、6対1で宇和島東を破り、ベスト4へ進出。松山聖稜は投手力、打力、守備力ともになかなかいい。次の済美との対戦が楽しみだ。

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2012年9月29日 (土)

今治西県大会初戦敗退

秋季高校野球愛媛県大会1回戦、今治西対今治工業の今治決戦を観てきました。

【第1試合 今治工5-今治西3】

台風の接近で試合開始前から断続的に雨が降り、グラウンドコンディションが悪く、選手たちにはちょっと気の毒だった。今治決戦ということで、多くの観客の声援が飛び交う中、両チームの選手たちが熱戦を繰り広げたが、最後は今治工が逆転し、5対3で今治西を破り2回戦へ勝ち進んだ。第2シードの今治西は県大会初戦で敗退した。

今治西の先発はエース石垣投手。立ち上がりはいつもながらちょっと不安定。1回表、今治工は先頭打者がヒットで出塁した後、石垣投手を攻め、2死2、3塁と先制のチャンス。しかし、ここは石垣投手が今治工5番打者を三振に仕留め、無失点で切り抜ける。

今治工の先発はエース伊藤投手。右サイド気味から投げ込むストレートはキレが良く、また制球力も良くて、今治西打線は序盤、無安打に抑え込まれる。

4回表、今治工は2死からヒットで出塁すると、次打者のセカンドゴロがエラーで2死1、2塁のチャンス。ここで6番伊藤選手がレフト前に落ちるタイムリーヒットで今治工が1点を先制。いつ雨でコールドゲームになるかもしれない状況で、まず先制した今治工は大きかった。一方、今治西は、エラーが失点につながってしまったことが痛かった。

4回までノーヒットに抑えられていた今治西は、5回裏、この回先頭の7番石垣選手が初球を振り抜き、レフトスタンドにソロホームランで1対1に追いつく。1死後、9番高須選手がレフト前ヒットで出ると、1番正岡選手が1塁線にセーフティバント、2死2塁の逆転のチャンス。ここで2番田頭選手がセンター前に弾き返し1点追加、2対1と逆転に成功。

勢いづいた今治西は6回裏、2死から5番桧垣選手がライト線に2塁打、今日、6番に先発起用の武藤選手が期待に応えてレフトオーバーのタイムリー2塁打でさらに1点追加、3対1と今治工を突き放した。

これで試合の流れは大きく今治西に傾いた。今治西の石垣投手も調子を上げ、緩急をうまく使った投球で、今治工打線を抑え込んでいく。

時折雨が強くなり、試合中断の心配もあったが、なんとか7回が終わり試合が成立、試合の流れからしてもこのまま今治西が逃げ勝つかに思われた。

しかし、8回表、今治工が驚異的な粘りを見せる。2死の後、3番、4番、5番の3連打で1点を返して3対2と1点差。なおも1、3塁で6番木村選手がレフトスタンドにスリーランホームランを放ち、5対3と一気に試合をひっくり返した。

今治西の石垣投手にすれば、あれよあれよと言う間の4連打で4点を失った。石垣投手の調子は決して悪くはなかった。しかし、今治工の各打者がしぶといバッティングでボールを転がし、ヒットをつなげていった。そして、最後の最後でホームラン。今治工の素晴らしい反撃だった。

試合の流れが完全に今治工に傾いてしまった中、残る2回の攻撃で2点を追う今治西。圧倒的な劣勢を跳ね返すだけの力強さが今年の今治西にあるかどうか、センバツ出場への試金石と思いながら見ていたが、残念ながら今年の今治西にはそれだけの底力がなかった。9回裏、2死1、2塁と同点のランナーを出したが、最後、今治工の堅守に阻まれ、無得点でゲームセット。

今日の試合、今治西にはこれっていう敗因は見当たらない。いい調子、いい流れで来ていたのに、最後の最後、今治工に足元をすくわれたっていう感じだ。あえて勝敗を分けたものをあげるとすれば、劣勢を跳ね返す力が有ったか無かっただ。今治工には有って、今治西には無かった。

今治工はとにかく堅守が光った。内野陣はよく鍛え上げられていて、抜群の安定感を見せていた。中盤に逆転した今治西に試合の流れが大きく傾く中、守備で試合の流れを何とか手元に留め、8回に一撃で逆転した。常に全力疾走のプレイといい、今治工のチーム全体のカラーで勝ち取った試合だった。

これで今治西のセンバツ出場はなくなった。今治西が秋の四国大会へ出場することさえできなかったのは、7、8年ぶりくらいだろうか。夏の甲子園での大敗に続き、今秋も悔しい結果に終わってしまったが、来年の夏めざしてもう一度鍛えなおしてもらいたい。

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2012年9月27日 (木)

秋季愛媛県大会組合せ

秋季高校野球愛媛県大会の組合せが決まった。

まず驚いたことに今治西が第二シードに選ばれた。やはり毎年それなりのチームに仕上げてくる今治西の自力が評価されたってことだろうか。

で、その今治西、1回戦の対戦相手は今治工。いきなりの今治対決、もったいない気もするが、1回戦屈指の好カードだ。

ほかには、済美対川之江、三島対帝京第五など、1回戦から好カードが多いが、まっ考えてみれば、秋の県大会はいきなりベスト16から始まるので、どこと対戦しようがそれなりに好カードになるわけだ。

今治西に頑張ってもらいたいのもちろんだけど、ここ2年ほどセンバツから遠のいている愛媛県勢。来年こそセンバツ出場を目指して、頑張ってもらいたい。

白熱した秋季大会に期待したい。

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2012年9月22日 (土)

今治西県大会進出

秋季高校野球愛媛県大会東予地区予選、今治西と西条の試合を観戦してきました。

今治西と西条の対戦という地区予選にしてはもったいないようなカード。西条ひうち球場には、朝早くから多くの高校野球ファンが詰めかけていた。

【第1試合 西条2-今治西9(7回コールドゲーム)】

注目の好カードだけに、接戦が予想されたが、結果的には今治西の打線が爆発、地力の差を見せつけて今治西が西条に圧勝した。

1回表、今治西は先頭の田頭選手が四球で出ると、次打者の送りバントで1死2塁の先制チャンス。3番中西選手は三振で2死の後、4番桧垣選手は四球で2死1、2塁。ここで、5番越智選手が勝負強いバッティングでレフト前にタイムリーヒットを放ち、今治西が1点先制。

↓先制タイムリーの今治西5番越智選手 4番打者への成長に期待

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まさに絵に描いたような見事な先制攻撃で先取点を挙げ、初回から今治西が試合の主導権を握った。

今治西の先発はエースの石垣投手。今日の石垣投手、若干コントロールに不安が見られたものの、低めにボールを集める丁寧なピッチングで、立ち上がりからまずまずの調子だった。

1回裏、西条は1死からヒットと四球で1、2塁と一打同点のチャンス。しかし、今治西の石垣投手が後続を断ち、無失点で切り抜ける。

すると2回表の今治西、四球で出た先頭打者を送りバントでまたもや1死2塁のチャンス。その後、2死1、3塁として2番高須選手が右中間に2塁打を放ち1点追加。2、3塁から続く3番中西選手もレフト前に弾き返し、さらに1点追加。2塁走者も本塁突入するが、これは返球が良く、クロスプレイはタッチアウト。この回、今治西が2点を追加、序盤で3対0として試合の流れを大きく引き寄せる。

勢いに乗る今治西は5回表、先頭の3番中西選手が四球で出ると、4番桧垣選手が右中間を破る3塁打で1点を追加。2死となった後、7番西本選手がヒットでさらに1点追加。さらに連打でもう1点。今治西の打線が爆発、この回、4連打を含むヒット5本を集め3得点。6対0と西条を突き放す。

↓小柄ながらパンチ力と脚力が光る今治西4番桧垣選手

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このままコールドゲームになりそうな試合展開になったが、西条も意地を見せる。5回裏、ヒットと四球でランナーをため、3番打者のセンター前タイムリーヒットで1点、4番打者の内野ゴロで1点を返し、6対2と反撃。

しかし、今日の今治西は打撃が好調。6回表、3番中西選手、4番桧垣選手の右中間突破の連続3塁打であっさり1点を追加すると、6番正岡選手もレフトオーバーの2塁打が出て1点追加。7番西本選手のレフトライナーをレフトが落球する間にさらに1点。この回、今治西3得点、9対2と西条を再び突き放して試合を決めた。

今治西、石垣投手は回を追うごとにボールが走り出し、キレのいい低めへのストレートが決まりだした。ボールが先行するなど、制球力に課題が残ったが、エースとして安定したピッチングだった。

↓好投した今治西エース石垣投手

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それにしても今日の今治西は強かった。守備では2エラーと課題が残ったが、攻撃面では、先頭打者が四球で出ると、必ず得点につなげていくそつのない攻撃は見事だった。総合力の高さ、底力を感じさせられた試合だった。

逆に西条は、先頭打者を四球で出し、そのまま失点につながるパターンが痛かった。また、9対2と7点をリードされた7回裏、先頭打者が1塁に出ると、何と次打者に送りバントで1死2塁とした。1点を返して、何とかコールド負けを防ごうとする作戦だと思うが、あまりにも消極的な攻撃だった。

今治西はこれで県大会出場が決まった。県大会も今日のような力強さで勝ち上がってもらいたい。

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2012年9月15日 (土)

今治西新チーム出陣

西条市ひうち球場で、秋季高校野球愛媛県大会東予地区予選の3試合を観戦してきました。

第3試合に今治西が登場。新チームになって初めて見る試合は、今治西大野監督の前任校、伯方高校との対戦。最後の最後まで手に汗握る大接戦となった。

【第3試合 今治西7-伯方6】

今治西にとっては新チームの初戦なので、一応、スターティング・オーダーを。

1番 センター 正岡

2番 ショート 田頭

3番 サード 桧垣(キャプテン)

4番 ピッチャー 中西

5番 キャッチャー 越智

6番 ファースト 石垣

7番 レフト 神野

8番 ライト 先田

9番 セカンド 高須

今治西の先発は背番号9の中西投手。1回表の伯方を三者凡退に抑えると、2回表には1死2塁のピンチを迎えるが、続く2者を連続三振で切り抜け、まずまずの立ち上がり。

↓今治西先発中西投手

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中西投手はサウスポーから腕を柔らかくしならせて、ビシッと威力のある速球を投げ込んでくる。体の柔らかさ、身体能力の高さを感じさせるピッチャーだ。

しかし、その中西投手、立ち上がりはまずまずだったものの、その後は制球難でボールが先行し、苦しい投球が続く。3回表には1死2、3塁のピンチを迎えるが、ここも何んとか無失点で切り抜ける。

対する伯方の先発はエースナンバーの野間投手。野間投手は、小柄ながらもバネを感じさせる投球フォームで、右サイドスローから低めにキレのあるボールを投げ込んでくる。

↓伯方のエース野間投手

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今治西は序盤、盗塁をからめて先制のチャンスを作るが、野間投手の好投の前にあと1本が出ず、2回までは無得点。

3回裏の今治西、先頭打者が四球で出ると、すかさず2盗を決め、その後、送りバントで1死3塁と先制のチャンスを広げる。ここで2番田頭選手が大きなセンターフライを弾き返し、犠牲フライで今治西が1点先制。好投する野間投手から、ノーヒットで1点を奪うあたりはさすがは今治西高校だ。

これで勢いに乗りたい今治西だったが、4回表、今治西の中西投手が乱れる。ヒットと四球にパスボールも加わり1死2、3塁と一打逆転のピンチを作ってしまう。今治西はたまらず背番号1の石垣投手がマウンドに。中西投手はそのままファーストに。

代わった石垣投手、夏の大会でもマウンドに立ったが、そのときは右オーバースロー。夏の大会以降、サイドスローに変えていた。サイドスローにしたことで、以前のような重さを感じる力投ではなくなったが、コントロールは良くなったようだ。

↓今治西エースナンバー石垣投手

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その石垣投手、次打者は三振に仕留め、2死2、3塁までもっていくが、次打者にセンターへ痛打され、2点タイムリーで、伯方が2対1と逆転に成功。こうなると、伯方は勢い付き、試合の流れも伯方に傾いた。

その後、両チームの投手が踏ん張り、お互いに得点を許さない試合展開が続く。特に今治西にとっては、ヒットや四球でランナーが出ると、ことごとく2盗を決め、再三のチャンスを作るが、ランナーの走塁ミスや、打者のフライアウトが続き、得点できない重苦しい試合展開に。

逆に伯方は8回表、ヒットとパスボールで1死2塁のチャンスを作ると、次打者がセンターにタイムリーヒットを打ち返し、1点を追加、3対1と今治西を突き放す。この試合展開で、ここでの追加点はダメ押し点になるかに思われた。

しかし、直後の8回裏、今治西打線が奮起する。ヒットが続いて2死2、3塁のチャンスを作ると、ここで4番中西投手が左中間を深々と破る3塁打を放ち、2点を返して3対3の同点に追いつく。続く5番越智選手も連続3塁打で1点追加、ついに今治西が4対3と試合をひっくり返した。さらに、6番石垣選手の振り逃げの間に1点を追加。さらにさらに、7番神野選手がライトポール直撃のツーラン・ホームランで、今治西が7対3と伯方を突き放した。

↓今治西 期待の1年生捕手越智選手、8回裏逆転打

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これで勝負あったと思われたが、9回表、今治西の石垣投手は制球が乱れ、2者連続死球。2死1、2塁のピンチ。ここで粘る伯方は脅威の追い上げを見せ、連続タイムリーで2点を返すと、さらに石垣投手のパスボールで1点を追加し、6対7と1点差まで追い上げる。

そして、2死3塁と同点のチャンスで4番打者。しかし、最後は今治西石垣投手が三振に仕留め、何とか逃げ切った。

今治西は何とか初戦を突破したものの、投打、走攻にわたって課題が多く残った試合だった。それでも、堅守でしぶとく守り抜く、負けない野球は新チームでも健在だ。

敗れた伯方、好投手を擁し、よくまとまったいいチームだ。打撃もなかなか強い打球を打ち返していた。

【第1試合 西条2-今治北0】

第一試合は、西条と今治北が激突、地区予選の1回戦で戦うにはもったいないような引き締まった好ゲームだった。

今治北の先発はエースの富木投手。右サイドスローから低め両コーナーに丁寧に投げ込んでいた。西条打線はなかなか捉えきれない。

↓好投した今治北富木投手

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しかし、4回裏の西条、富木投手のボールが少し甘く入ってきたところを見逃さず強打。3塁打のあとにタイムリーが続き2得点。結局この2点がこの試合の全得点となり、西条が2対0で今治北を破った。

今治北は富木投手の好投に打撃陣が応えられなかったのが残念だ。

【第2試合 丹原7-今治北大三島0】

試合は序盤から中盤にかけ、今治北大三島がシード校丹原相手に堂々の接戦を演じ、4回を終わって0対0。

↓注目の左腕 丹原小笠原投手

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しかし、後半戦になると丹原が地力を発揮し、徐々に得点を積み重ね、最後は7対0、7回コールドゲームで試合を決めた。

丹原の地力はさすがだが、今治北大三島の序盤の試合ぶりも見事だった。

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2012年8月26日 (日)

秋季高校野球組み合わせ

つい先日、夏の甲子園大会が終わったばかりなのに、もう早くも秋季高校野球大会の組み合わせが決まった。→組み合わせ表はコチラ

まずは9月15日からの地区予選だけど、東予地区予選の組み合わせを見ると、今治西は1回戦が伯方との対戦。勝ち上がった場合の2回戦は西条と今治北との勝者との対戦。この2試合を勝ってようやく県大会進出という最激戦ゾーンに入っている。

このところの今治西のくじ運には素晴らしいとしか言いようがないが、春のセンバツを目指し、そして甲子園での勝利を目指すためには、撃破していかなければならない試練だ。

その他にも楽しみな対戦がいっぱい。愛媛野球の復興のためにも、各チームの奮起に期待したい。

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2012年8月19日 (日)

ベスト8

夏の甲子園大会、今日でベスト8が出そろった。

春夏連覇をねらう大阪桐蔭、2季連続準優勝の光星、奪三振記録をうち立てた桐光などなど、大会前から評判の高かったチームが実力通り勝ち上がってきたって感じだ。もちろん、それ以外もいずれ劣らぬ実力校ばかりだ。

ここまでくればあとは実力校同士のぶつかり合い。どこが駆け上がって行って優勝しても不思議じゃない。大会もあと4日、ここからの一戦一戦が楽しみだ。

で、今日は3回戦の試合をテレビで観戦したのだけど、3回戦ともなるとどのチームも強いなぁって感心しきり。投手は140キロ超は当たり前。必殺の変化球も兼ね備える。打者はスイングが速く、強烈な打球を遠くまで弾き返す。まさにパワフル野球だ。

そんな試合を見ていて思ったことは、愛媛県勢がここ数年、甲子園で勝てないのも無理はないなぁ…ってことだ。今治西は桐光の松井投手にねじ伏せられてしまったが、正直言って、今年の状況では、愛媛県のどのチームであっても全国レベルで見れば力不足は否めない。投打にわたってパワーが違いすぎる。

愛媛県内の大会は、各チームの力が拮抗し、接戦続きで、それはそれで見ていておもしろい。しかし、全国レベルで考えれば、やはり圧倒的パワーで県大会を制するようなチームでないと、甲子園で勝ち上がって行くのは難しい。

愛媛県の各チームの奮起に期待したい。

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2012年8月10日 (金)

今治西初戦完敗

今日は東京出張。一日中、高校野球甲子園大会の情報はシャットアウトし、まったく結果を知らない状態で、今、録画していた今治西と桐光学園の試合を観終わった。

今治西、完敗だった。

7対0、桐光学園の2年生エース松井投手に、10連続三振を含む22三振を奪われ、まさに球史に残る完敗だった。

正直、あれだけの快投をされてしまうと、そうそう打てるものじゃない。きっぱり負けを認めるしかない。

今治西の選手たちは、圧倒的に形勢不利な試合展開の中で最後まで本当によく頑張ったと思う。

しかし、これが2対0とか1対0で負けていたとすれば、これはもう仕方がないと言い切れるが、相手チームに7点を奪われてしまっては、仕方がないと言い切れないところが残り、ちょっと残念だ。

今日のこの完敗を機に、今治西の選手たちには、またゼロからのスタートで頑張ってもらいたい。

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