日記・コラム・つぶやき2012年

2012年12月31日 (月)

3193

いよいよ今年も今日でおしまい。長いようで早い一年だった。

一年の終わりにあたり、極私的今年の出来事ベスト1を発表したいと思う。

それは、「3193m」だ。

今年の8月、僕は南アルプスの北岳に登った。標高3193m。富士山に次いで日本で二番目の高峰だ。

この3193mという数字は、これまでの僕の人生における最高到達点なのだ。

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標高3776mの富士山には、僕はなぜだか魅力を感じない。いや登攀意欲が湧いてこない。日本一高い山として、死ぬまでに一度は登ってみようかなとは思っているが、もしかしたら、一度も登らないかもしれない。

そういう意味でも、3193という数字は、僕の生涯における最高到達点となる可能性も大だ。

そんな3193mに、重たい荷物を背負い、自分の足で一歩一歩登り続け、ついにその高みに立った。それはあまりにも感動的で圧倒的な体験だった。

間違いなくこれが今年の僕の出来事ベスト1なのだ。

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2012年12月30日 (日)

2012年の読書記録

2012年、今年もあと2日。そこで今日は、今年の読書記録。

新田次郎の『孤高の人』下巻から始まり、槇有恒の『山行』まで、今年読んだ本は全部で43冊。まさに山で始まり、山で終わった感がある。

目標としていた年間50冊には及ばなかったが、まま充実した読書ができたように思う。

今年読んだ本を概観してみると、登山関係が14冊、歴史関係が13冊と、このふたつのジャンルで半分以上を占めている。今や僕の読書の興味は、登山と歴史に向いていると言える。

登山関係では、わが国の山岳フィクションの代表作である新田次郎の『孤高の人』、高村薫の『マークスの山』、夢枕獏の『神々の山嶺』という3作品が今年の大きな収穫だった。いずれも重厚長大な物語で、読み応え充分のおもしろさだった。

歴史関係では、塩野七生の『ローマ人の物語』を7冊読み、ようやく20巻まで読み終えた。来年は10冊くらいは読み進めたいと思う。

それ以外では、以前からずっと読んでみたいと思っていた沢木耕太郎の『深夜特急』を今年やっと読むことができた。日本を代表する紀行文の傑作を読みながら、僕もいっしょにユーラシア大陸を旅行しているような気分に浸ることができた、実に楽しい1ヶ月間だった。

そしてそして、僕にとって今年最大の収穫といえば、サイモン・シンの『フェルマーの最終定理』だ。数学ノンフィクションという僕が今まで読んだことのない新たなジャンルだけど、読みながら今まで味わったことのないような驚きと興奮を覚え、最高におもしろかった。まさにこれぞ読書の楽しみというような一冊だった。サイモン・シンの本は、来年もまた読んでみたいと思う。

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さて、2013年はどんな本との出会いがあり、どんな読書体験ができるのだろうか。楽しみだ。

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2012年11月29日 (木)

ALL THINGS MUST PASS

今日、11月29日はジョージ・ハリスンの命日。僕は毎年この日には、ジョージの音楽をひとり静かに聴いて、ジョージ・ハリスンという人間に思いをはせることにしている。

今年は、アルバム『ALL THINGS MUST PASS』を聴いた。ジョージ・ハリスンの最高傑作というだけでなく、20世紀を代表するロック・アルバムだ。

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ビートルズ解散後、ソロ活動に移った4人の中で、もっとも大きく花開いたのはジョージ・ハリスンだと思う。そんなジョージが残した一輪の大花、それが『ALL THINGS MUST PASS』だ。そこには、ジョージ・ハリスンの音楽、スピリットのすべてが刻み込まれている。

それにしても、「All things must pass.(あらゆるものは通り過ぎていく)」という言葉は、僕たちの胸に何と深く突き刺さる言葉だろうか。

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2012年11月 4日 (日)

リヒャルト・シュトラウス「オーボエ協奏曲」

日曜日の夜は、明日から始まる一週間に備えて、静かな音楽を聴きながら心身ともにゆったりと過ごしたい。

そんなときに僕が愛聴しているのが、リヒャルト・シュトラウスのオーボエ協奏曲ニ長調だ。

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オーボエと小オーケストラのための協奏曲というタイトルどおり、小編成のオーケストラとオーボエの協演が味わい深い非常に美しい作品だ。

晩年のシュトラウスは木管楽器を好んで使っていたというけれど、オーボエの繊細であたたかい響きが聴いていて非常に心地よい。聴いていると心がしっとりと落ち着いてリラックスしてくる。

この曲を作曲した当時のシュトラウスは何と81歳。ネオクラシカルな響きの中に、人生の諦観も感じ取ることができる。

日曜日の夜、静かに聴くにはぴったりな音楽だ。

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2012年10月28日 (日)

山行の勲章

今日は昨日の登山で使った登山ギアのメンテナンス。

ギアの中でもっともメンテナンスに手間がかかるのはやはり登山靴だ。ゴシゴシと水洗いして泥や汚れを落とし、日陰乾しで半乾きの状態でオイルを塗り、ていねいにブラッシング。手間と時間がかかるけれど、このメンテナンスをきちんとすることで、登山靴の寿命が格段に延びるらしい。

シリオ662を履き始めて5ヶ月ほど。山行の回数を重ねるごとに、僕の足型に馴染み、履き心地がどんどんしっくりしてくるようになった。少しずつ色ツヤの風合いもいい感じになってきた。

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それと同時に、靴の表面に何箇所か傷もついてきた。しかしそんなのは気にしない。登山靴は大事に飾っておくものじゃない。フィールドでどんどん使い込んでいくものだ。傷は、苦楽を共にした数々の山行の勲章なんだと僕は思う。

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2012年10月10日 (水)

CD発売30年

新聞に、CD(コンパクトディスク)が発売されて今月で30年を迎えたとの記事が載っていた。

今や音楽ソフトとして無くてはならないCDは、日本のソニーとオランダのフィリップ社が共同開発したもので、1982年10月に発売され、5年後の1987年には生産額でレコード盤を抜き、以来、音楽ソフトの主役として君臨し続けている。

30年前のCDの発売に関しては、日本で(ということは世界で)初めて販売されたCDは大滝詠一の傑作アルバム『A Long Vacation』であるとか、CDの最大収録時間が74分~80分の規格に決められたのは、ソニーの副社長と親交のあった20世紀最大の指揮者で、帝王と呼ばれていたヘルベルト・フォン・カラヤンが、自身が演奏したベートーヴェンの第9が1枚のCDに収録できる規格にせよとソニーに求めたためだった、というようなトリビアがある。

それはさておき、新聞記事によると、日本国内でのCD生産額は、1998年には6000億円に迫りピークを迎えたが、その後は減り続け、現在ではピーク時の1/3にまで減少しているとのこと。

国内のCD販売の低迷が叫ばれて久しいが、1/3という数字を見せられると、音楽産業はこの先、いったいどうなってしまうのだろうと心配になる。

CD販売が低迷する中で、人気投票権や握手券といった付加価値を付けたCDだけが売れているといった現状を見ていると、音楽が目的から手段になり下がってしまったようで、音楽の将来に対し危機感さえ感じてしまう。

CD発売から30年。音楽好きのひとりとしては、これから先も、もっともっと音楽が元気であってほしいと願わずにはいられない。

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2012年9月26日 (水)

振り逃げ

振り逃げ。

野球のルールのひとつだけど、改めて考えてみたら実におもしろいルールだ。

空振り三振した打者が、三振したボールをキャッチャーが捕球できなかった場合に、即アウトになるのではなくて、1塁に進塁するチャンスを得ることだと理解していた。

先日、高校野球を観戦していたらそういう場面があり、三振した打者が一塁ベースに走っていったが、結局、振り逃げは認められなかった。なぜだろうと思い、家に帰ってから改めて野球のルールを調べてみた。

そうしたら、振り逃げができる条件としては、

①三振した投球を捕手が正規に捕球しなかったこと

②1塁に走者がいないか、あるいは1塁に走者がいてもツーアウトであること

③打者が走塁を放棄していないこと

以上の3つの条件があるそうだ。3つの条件ともに僕は大まかには知っていたが、改めて調べてみると詳細なところは知らなかったってことがわかった。

たとえば①について。捕手が「正規に捕球しなかった」というのは、投手が投げたボールを捕手がノーバウンドで捕球しなかったってことであり、投手が投げたボールがワンバウンドになり、それを捕手が捕球したとしても、正規に捕球したことにはならない。ということは、三振したボールをたとえ捕手が後逸したり、はじいたりしなくても、ワンバウンドした時点で振り逃げの対象となるってことだ。もっといえば、打者が空振りする必要もない。ストライクゾーンの投球を見逃して三振し、それを捕手が落球したら、それでも振り逃げの対象となるってことだ。

また③については、いくら振り逃げの対象となったとしても、打者が1塁に進塁することを放棄したとみなされれば、その時点でアウトとなる。どういう場合に進塁を放棄したとみなされるかといえば、打撃ボックスの後ろに引かれたダートサークルと呼ばれる円の外に打者が出た時点で、進塁放棄とみなされる。僕が見た場面では、三振した打者が1塁に走り始める前に一度ダートサークルから出てしまったとジャッジされたものと思われる。(振り逃げの条件が満たされているのに、守備側の選手が三振アウトでチェンジになったと思い込み、全員がベンチに下がったとしても、打者が走塁放棄しない限り振り逃げは有効となるため。)

ルールをよく知っている人からすれば当たり前のことかもしれないが、大まかにしか理解していなかった僕からすれば、ルールを調べてみて新たな驚きだった。

ところで、この振り逃げという実にユニークなルールは、そもそも野球においてアウトが成立するためには、攻撃側の失敗があっただけでは不十分で、守備側もしっかりと守って初めてアウトが成立するという野球の根本的な考え方から来ているそうで、そう思うと振り逃げというルールにはベースボールの精神、真髄が表れていて実に興味深く思われるのだ。

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2012年8月31日 (金)

The Best Shot of 北岳

早いもので今日で8月も終わり。今年の夏もそろそろ終わりを迎えようとしている。

僕にとって今年の夏のメイン・イヴェントといえば何といっても北岳登山だ。

初めての南アルプス、富士山に次ぐ日本第二の高峰北岳。標高は3193m。8月5日午前6時30分、僕はその山頂に立った。もちろん、僕の人生における最高到達点だ。

北岳登山ではたくさんの写真を撮影したが、家に帰ってからすべての写真を見比べて、僕がベスト・ショットだと思っているのがこの写真だ。

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北岳から間ノ岳へと向かう3000mを越える縦走路。その途中にある中白根山(3055m)を過ぎたあたりから振り返って見た北岳だ。

このあたりから見る北岳は、ピラミダルで美しい三角錐で、東に延びる池山吊尾根、中白峰沢ノ頭へ向かい西へと延びる尾根を従え、実にどっしりとした雄大な姿は、まさに日本第二の高峰にふさわしい堂々たる山容を誇っている。

いつの日かまた登ってみたいと思う。

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2012年8月23日 (木)

春夏連覇

史上初の春夏同一校による決勝戦となった今年の夏の甲子園。大阪桐蔭が光星を3対0で破り、見事に春夏連覇を達成した。

大阪桐蔭は1回戦から安定した強さを見せていたが、準々決勝、準決勝と勝ち進んでいくにつれ、投打にわたりズバ抜けた強さを見せつけられた。

それは光星も同じことで、春夏の決勝戦に同一校が勝ち上がってきたってことは、全国的にもこの2校が頭ひとつもふたつも突き抜けていたってことだと思う。

そして、この2校を両頭として、今年の甲子園で勝ち進んだチームというのは、いずれも投打にわたり圧倒的なパワーを持ったチームだったように思う。しかも、そうした圧倒的なパワーを持ったチームというのが、一昔前なら特別なチームとして大会前から注目されていたが、今年の大会では、すごいパワーを持っているチームがごく普通のように多数存在していた。

もはやそのくらいは当たり前、特別騒ぎ立てるまでもないという時代になったのだろうか。高校野球の全国レベルが今までとは桁違いの領域に突入したのだろうか。そんなことを感じさせる今年の夏の甲子園だった。

そうなると気になるのは愛媛県の高校野球。正直言って、全国レベルから大きく引き離されているって思わずにはいられない。全国で勝ち進んでいくチームと比べると、格の違いっていうか、スケールの違いを感じてしまう。

すでに新チームがスタートしている各チームには、甲子園に出場できるチームを目指すのではなく、甲子園で勝てるチームづくりを目指してもらいたい。

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2012年8月 7日 (火)

甲子園組み合わせ

3日ぶりに地上生活に戻ってみると、高校野球夏の甲子園大会の組み合わせが決まっていて、我らが今治西は大会2日目の第3試合で、神奈川県代表の桐光学園と対戦することになっていた。

桐光学園といえば、僕の甥っ子(妹の長男)が通っている学校で、彼はどうやら初戦の甲子園応援に行くらしい。僕の妹はちょっと複雑な心境だろうと思うが、僕も因縁めいたものを感じる。

で、問題は対戦相手としての桐光学園だけど、2年生ながらプロ注目の本格派左腕投手を擁する強豪校らしい。もっとも、激戦区の神奈川県を勝ち上がってきてチームなので、どこであろうが、選手がどうであろうが強いことには間違いないだろう。

今治西にとっては、甲子園初戦の相手として、申し分のない相手だ。厳しい組み合わせだとか、くじ運がどうだとか、いろいろ思うところもあるが、もともと県大会もノーシードから強豪校相手に勝ち上がってきた今年の今治西。

甲子園でも同じこと。相手がどこであろうが、どれだけ強い相手であろうが、自分たちがやってきた自分たちの野球をやるだけだ。

頑張れ今治西!

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