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2011年7月22日 (金)

燕岳~大天井岳~常念岳(2011.7.15~7.18)その3

【7月17日(日) 承前】

大天荘で早めの昼食を食べ、しばらく休んだ後、午前11時15分、本日の宿泊地である常念小屋に向け出発。しばらくは、東天井岳へとなだらかに続く稜線を歩く。

<↓大天荘から続く稜線を歩く>

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<↓振り返ると大天荘とその後に大天井岳>

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ここまですでに5時間近く重いザックを背負って歩いてきたため、だんだんと肩の重みを感じるようになってきた。そして、日差しも強すぎて暑く、体の疲労も徐々に蓄積されている。

それでも、素晴らしい青空の下、槍穂連峰の絶景を眺めながら稜線を歩くのは、最高に気分がいい。急がずゆっくり一歩一歩足を進めていく。

<↓穂高連峰がこんなに近い>

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<↓槍ヶ岳も目の前>

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<↓振り返ると青空に大天井岳の雄姿>

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<↓はるかに続く雲上の縦走路>

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<↓こんな縦走路を歩けるのもアルプスならでは>

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1時間ちょっとで東天井岳の曲がりに到着。ここでようやく常念岳の姿が見えてくるが、午後になりガスが出て常念岳はほとんど見えない。ルートはここで大きく曲がり、弧を描いて一気に高度を下げる。そして、横通岳に向かって再び登り返すことになる。雄大な稜線が美しいが、ここを歩くのはなかなか時間がかかりそうだ。

<↓もう少しで東天井岳の曲がり>

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<↓東天井岳の曲がりから槍穂を望む>

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<↓やっと常念岳が見えてきた、まだまだ先は長い>

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東天井岳を回りこみ、しばらくは槍ヶ岳ともお別れ。一面ハイマツの緑の中を下っていく。足元がザレていて非常に歩きづらい。景色はとてもきれいなのだけど、ここの下りで体力を大きくロスしてしまう。途中、シャクナゲの花に元気付けられたりしながら下り続け、ようやく鞍部に到着。しばらく休憩。

<↓曲がりから東天井岳を振り返る>

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<↓大きく弧を描いて下っていく>

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<↓ハイマツの緑と青空と白い雲が美しい>

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鞍部から横通岳を見上げると、かなりの高度感だ。ここを再び登って行くかと思うと、腰が重くなりなかなか立ち上がれない。しかし、横通岳まで登れば、あとは常念小屋まで下るだけ。体を奮い立たせて登り始める。そして、「一歩一歩」と心の中で唱えながら歩を進めていく。

<↓鞍部から横通岳へ向かって登り返す>

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<↓青空に向かって一歩一歩登って行く>

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<↓稜線の向こうに常念岳>

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1時間弱でようやく横通岳のトラバース道ピークに到着。ここまで来れば、直下に常念小屋が見えるはずだが、今日はガスがかかってまったく見えない。常念岳も見えない。常念小屋へ向かって最後の力を振り絞り下っていく。が、最後のこの下りがかなりの悪路で、足元はもうフラフラだ。

頑張って30分ほど下り、午後2時45分、やっと常念小屋に到着したときは、テン場に座り込んでしまった。

<↓常念小屋>

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常念小屋のテン場も、もうすでに多くのテントが張られ、僕たちはトイレから少し離れた場所にテントを設営した。多少、斜面になっているが、昨日の雪上設営に比べれば、土の上に設営できるだけで良しとしなければ。

<↓本日の我が家>

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ジリジリと焼付くような太陽光線でテントを設営しているだけで大汗をかいてしまう。やっと設営してもテントの中は蒸し風呂のような暑さなので、中に入ることができない。予定ではテント設営後、空身で常念岳に登るつもりだったけれど、今日は常念岳はガスの中。それ以上に、体力を消耗してしまい、今から登る元気はもう残っていない。今日は、登頂をあきらめ、夕方まで常念小屋の日陰に座って時間をつぶす。

夕方になり涼しくなってきたので、夕食を食べ、午後7時過ぎにはシュラフにもぐり込む。長かった一日の疲れですぐに眠りにつく。

<↓本日の夕食はちらし寿司、じゃがりこポテトサラダ、オニオンスープ、いわしの缶詰>

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<↓槍穂に向かって贅沢な雲上コーヒー>

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<↓テン場から常念岳を見上げる>

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<本日の登山>

「燕山荘」5:35発→「大下りの頭」6:45着~6:55発→「槍ヶ岳分岐」9:00着~9:15発→「大天荘」9:45着~10:00発→「大天上岳山頂」10:10着~10:30発→「大天荘」10:40着~昼食~11:15発→「東天井岳の曲がり」12:30着~12:40発→「鞍部」13:05着~2:20発→「横通岳」14:10着~14:15発→「常念小屋」14:45着~テント設営~夕食~就寝19:30

【7月18日(月)】

昨日の雪上テント泊とは違い、今日は快適にぐっすりと眠れた。午前3時半起床。テントから外へ出ると、空は雲もなく、今日もいい天気のようだ。常念岳に目をやると、暗闇の中、ヘッドランプが30個ほども山頂に向かっている。早くも登っている人たちがいるようだ。槍ヶ岳方面に目をやると、穂先の下に小屋の明かりが見えている。北穂の山頂にも小屋の明かりが。今朝はガスもなくクリアに見える。

<↓夜明け前>

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<↓常念岳>

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常念岳に登頂することも考えたが、今日は下山して、そのまま松山まで車を運転して帰らなければならない。エネルギーを使い果たすわけにはいかないのだ。結局、今回は常念岳への登頂はあきらめることにした。

朝食を食べ、下山の準備をしているうちに、空が徐々に明るくなり始める。午前4時半頃になると、槍穂連峰が見事なモルゲンロート。神々しい美しさだ。

<↓槍穂のモルゲンロート>

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<↓常念岳>

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天気予報では、大型の台風6号が接近しており、今日は天気は下り坂。昨日のうちに、一の沢登山口にタクシーを予約しておいたので、その時間に間に合うよう、午前5時30分、常念小屋を出発した。

<↓朝日に輝く槍穂にお別れ>

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常念小屋のある常念越の標高は2466m。一の沢登山口の標高は1323m。延長5.7kmで標高差1100mを下る、かなり急峻な下りの連続だ。

急峻な山中の下りを40分ほどで最後の水場に到着。ここからは胸突八丁と呼ばれる高巻道が続く。滑落に注意しながら慎重に下っていく。

<↓胸突八丁の高巻道>

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胸突八丁をクリアし、沢を渡るところで大休止。沢の水で顔と頭を洗う。思えば、2日前に山に入ってから、顔を洗うのは2日ぶりのことだ。ものすごく気持ちが良くて、すっきりと生き返る。

<↓沢で顔を洗う>

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しかし、その後も足元の悪い下り道が延々と続き、途中からはほどほど嫌気が差してくる。でも、登っただけは下りなければならない。天上世界から下界の現実世界へ戻る、長い下り道を我慢しながら下り続ける。

午前10時、やっとの思いで一の沢登山口に到着。途中で追い越された多くの登山者がタクシーを待っている。僕たちはしばらく待つ内に予約していたタクシーが到着し、車を止めているしゃくなげ荘へ。

<↓一の沢登山口>

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しゃくなげ荘で温泉に入浴。3日分の汗をきれいに流し、体の疲れを落とす。その後、しゃくなげ荘のすぐ近くにあるそば屋「石松庵」で信州そばを食べ、午後1時、一路松山へ。12時間近くかけて無事に帰宅した。

<本日の登山>

「常念小屋」5:30発→「最後の水場」6:10→「沢渡り」6:55着~大休止~7:15発→「烏帽子沢」7:50着~8:10発→「大滝ベンチ」8:40着~8:55発→「一の沢登山口」10:00着~10:30発→「しゃくなげ荘」11:00着~入浴~12:00発→「石松庵」12:10着~昼食~13:00発→自宅着24:30

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登山2011年」カテゴリの記事

コメント

う~ん いいですね~!!
すばらしい写真を、ありがとうございます。

投稿: 由美 | 2011年7月23日 (土) 18時13分

由美さん、コメントありがとうございます。
写真を見ていたら、僕もまたアルプスへ行きたくなっちゃいました。

投稿: ハートフィールド | 2011年7月23日 (土) 20時20分

おはようございます。
3連休、天候も恵まれて最高の山行となりましたね。
それにしても4日とも雨に降られずラッキーですね。
初日の昼寝は思いつきませんでした。いいですね~やってみます。
雪上のテントはマットがあっても寒いんですね。
私もこの3連休に南アルプスを予定しておりましたが相棒の許可が出ずに中止となりました。
実は夏休みはハートフィールドさんのこのコースを検討しておりました。非常に参考になります。
多賀SAでの入浴は長距離運転の疲れを癒すには効果的ですね。是非とも実施したいと思います。
M市からだと日本アルプス、やはり4日は必要ですね。金土日では厳しいかな~。
いかにアプローチの疲れを最小限にするか、いかに荷物を軽くするか、いかに睡眠をとるか等が重要ですね。去年私は甲斐駒ヶ岳で途中ダウンしてしまいましたので…

投稿: やま | 2011年7月24日 (日) 07時45分

今回の日本アルプス紀行も見応えありました。
写真アップ、感謝です

気持ち良さそうに山を登られたのがホントに伝わってきます。
僕もいつか行きたいですねぇ~~。
また、一緒に登りに行きましょう

投稿: ノラえもん | 2011年7月24日 (日) 23時34分

やまさん、今回の山行、晴天に恵まれ本当にラッキーでした。
南アルプスの予定が、同行者の提案で北アルプスに代わりましたが、最高の縦走登山になりました。

初日、長野までの片道750kmを走破し、ほとんど徹夜で登ったため、燕山荘ではもうフラフラ状態でテントに倒れこみました。
やはり日本アルプス遠征は、最低でも4日は必要でしょうね。
12時間近くかかって夜中に帰り着き、朝、そのまま出勤はかなりキツかったです。。。

それから雪上テント、グランドシート+銀マット+エアマットでも、寝ていると背中から冷たくなってきて眠れませんでした。
でもこれ以上、対応できませんよね。

投稿: ハートフィールド | 2011年7月24日 (日) 23時46分

ノラえもんさん、最高の山行になりました。
大げさな言い方ですが、生きている意味を実感できた気がします。
いつかいっしょに雲上の別天地に行きましょう!!

投稿: ハートフィールド | 2011年7月24日 (日) 23時48分

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