登山2010年

2010年12月23日 (木)

今年の登山ベスト3

先日、今年の一応の登り納めをしたので、今日は登山ギアの手入れをした。1年間、お世話になったギアだけに、愛着を感じながらの手入れとなった。

今年1年間でいったい何度山に登ったのか、回数がわからないくらい何度も登ったけれど、平均すれば月に2回は登ったんじゃないだろうか。

で、今年もそろそろ終わりということで、今年の僕の登山ベスト3を発表します。

3位 雪のニノ森登山(2010.2.7)

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前の週に堂ガ森に登り、晴天のもと、素晴らしい景色を楽しんだのだけど、どうしてもその先へ行きたくなり、2週連続で保井野から堂ガ森へ登り、そのままニノ森まで登った。2週続けての最高の晴天に恵まれ、真っ白な雪と澄み切った青空の素晴らしい景色と出会うことができたのだ。

2位 雪の石鎚山(2010.1.9)

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初めて冬季に西条からロープウェイで石鎚山に登ったのだけど、前日にふかふかの雪が積もり、最高の雪山を楽しむことができたのだ。夜明け峠から眺める真っ白な石鎚山も最高にきれいだった。

1位 アルプス・デビューの白馬岳(2010.7.18)

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今年の1位は何といっても僕のアルプス・デビューとなった白馬岳。3日間ともに素晴らしい晴天に恵まれ、美しい景色の最高の登山となった。大げさかもしれないけれど、僕の人生観が変わってしまうくらいに大きなインパクトのある山行きとなったのだ。

もちろん、これ以外にも素晴らしい登山がたくさんあった。そして、素晴らしいと思えないような登山であったとしても、家に帰ってしばらくすると、また登りに行きたいと思うようになるのが登山のすばらしいところだ。

来年もまたたくさんの素晴らしい登山ができるよう願いたい。

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2010年12月19日 (日)

伊予富士登山(2010.12.19)

今年の登り納め(?)ということで、仲間3人で伊予富士登山へ行ってきました。素晴らしい晴天とあったか陽気のもと、今シーズン初の雪山登山を楽しめた。

寒風山登山口までの道路は上の方で一部凍結があり、今日は四駆に乗せてもらってたので大丈夫だったけど、僕のFFノーマルタイヤではちょっとムリだったと思われる。また、登山口の駐車場も雪はないものの、凍結していて滑りこけそうだった。8時前には駐車場には車が20台近くも駐車してあり、今日はたくさんの登山者が寒風山、伊予富士方面へ登っているようだ。

アイゼンを装着するかどうか迷ったのだけど、まぁ、行けるところまでアイゼンなしで行ってみようということで登り始めると、登山口最初の急登が雪と凍結でいきなりのピンチ。たまらず途中でアイゼンを装着。

しかし、そこからしばらく登ると雪も解けてなくなり、アイゼンをはずした。結局、途中何ヶ所か滑りやすいところもあったものの、桑瀬峠まではアイゼンがなくても大丈夫だった。

ゆっくりと登り、桑瀬峠に到着すると、雲ひとつない青空を背景に寒風山がきれいに見える。しかし、今日は暖かすぎて霧氷はまったく付いていない。小休止の後、アイゼン装着なしで伊予富士へと向かう。

<↓桑瀬峠から寒風山>

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伊予富士への登山道も、積雪があるが、ふかふか雪なのでアイゼンがなくても大丈夫だった。ただ、北向きの急斜面では凍結箇所もあり、ちょっとヒヤヒヤものだ。途中、寒風山方向を振り返ると、寒風山、笹ヶ峰、ちち山、冠山、平家平と続く連峰がきれいに見える。今日は、寒風山方面へ向かう登山者が多いようだ。

<↓北面の雪道>

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<↓振り返ると寒風山、笹ヶ峰、ちち山がきれいに見える>

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尾根道に出ると、少し風が吹き出したが、今日は太陽が暖かくて、歩いていると暑く感じるほどだ。きれいに見える伊予富士を見ながら、笹の尾根道を快適に歩いて行く。

<↓伊予富士が見えてきた>

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<↓伊予富士が近づいてきた>

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<↓伊予富士の雄大な山容>

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伊予富士の最後の急登手前の鞍部で再びアイゼン装着。さすがにこの急登はアイゼンがないとちょっと苦しかったと思う。急登を一歩一歩登りつめて伊予富士山頂に到着。先に登っていた人たちはみんな先に下りてしまったので、山頂は僕たちの貸し切り状態。

<↓鞍部から伊予富士を見上げる>

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空は晴れ渡り、山頂からの景色は最高だ。東側には歩いてきた尾根道の先に、寒風山や笹ヶ峰。西側には、東黒森から自念子の頭、西黒森、瓶ヶ森と続き、石鎚山やニノ森もきれいに見える。石鎚山も今日は雪が解けているようだ。山頂は風もそれほどではなく、12月とは思えないような穏やかな暖かさだ。最高の景色を眺めながら、ゆっくりとカップラーメンの昼食と山頂コーヒーを。最高の贅沢だ。

<↓日本三百名山 伊予富士山頂 標高1756m>

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<↓東側の眺望>

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<↓西側の眺望、瓶ヶ森までの連なりはまさに恐竜の背中>

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<↓今日の石鎚山遠景>

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<↓山頂コーヒー>

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1時間ほど山頂で過ごし、下山開始。伊予富士からの急斜面はさすがにアイゼンがないと危ない。雪の急斜面をアイゼンのグリップを効かせながら気持ちよく下りていく。

桑瀬峠の手前でアイゼンをはずし、途中、何ヶ所か滑りやすいところもあったが何とかクリア。桑瀬峠から下りはじめると、雪がとけた路面は泥でぬかるんで歩きづらい。また、途中の日陰では路面が凍結していて危なかった。そして、最後の最後、登山口にたどり着く手前の急斜面はみんなが歩いて路面はツルツル、アイゼンなしで下りるのはなかなかスリルがあった。

今シーズン初の雪山登山。天気はいいし、景色もいいし、とても楽しめたのだ。これだから雪山登山は止められない。

<本日の登山時間:>

松山発6:00→「寒風山登山口」8:00着~8:20発→「桑瀬峠」9:38着~小休止~9:50発→「伊予富士山頂」11:45着~昼食~12:50発→「桑瀬峠」14:18着~小休止~14:28発→「寒風山登山口」15:20着~15:45発→自宅着18:00

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2010年12月 4日 (土)

堂ガ森~ニノ森~鞍瀬の頭登山(2010.12.4)

天気予報は快晴。これは山に行くしかない。ちょうど先日買ったニュー・ザックのデビュー登山になるので、行き先は僕が愛媛県内でもっとも好き山、ニノ森しかない。

と言うことで、ニノ森登山へ行ってきました(ソロ)。天気は予報どおり快晴。山の景色は最高だし、日差しも12月とは思えないような暖かさで、ニュー・ザックのデビューを飾るにはまさに完璧な一日だった。

朝5時自宅発。空を見上げると満天の星空。これは晴天が期待できる。保井野登山口までの道路は、昨日の強風で折れた木の枝や落ち葉が散乱し、走りにくい。いつも以上にゆっくりと走り、午前6時過ぎに駐車場一番乗り。すぐに準備を整え、まだ暗いなか、ヘッドランプをつけて登り始める。

登山道にも昨日の強風でたくさんの落ち葉が積もり、ふかふかになって歩きづらい。でも、暖かいせいか、雪も凍結もなく、快調に登って行く。7時前になると少しずつ夜が明け、林間の登山道も明るくなってきた。

から池を過ぎると、路面に霜柱が立っていて滑りやすくなるが、アイゼンは不要。

<↓丹原高校の生徒さんたちが運び上げ、設置してくれたハシゴ、ありがたい>

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2時間ちょっとで梅ガ市分岐に到着。森林限界を越えて、パーッと視界が開けるが、期待したとおり雲ひとつない快晴だ。遠くの山々まですっきりときれいに見える。

<↓堂ガ森を目指して登る>

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堂ガ森の肩に到着すると、鞍瀬の頭の雄姿がドーンと目に飛び込んでくる。しんどい思いをして登り続け、突然、鞍瀬の頭が見えてくる瞬間は、何度登ってホント感動的だ。堂ガ森山頂で小休止。

<↓鞍瀬の頭がドーンと、感動的>

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<↓堂ガ森山頂>

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<↓登って来た道を振り返る>

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<↓堂ガ森山頂 1689m>

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<↓山頂から鞍瀬の頭方向を望む>

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青空を背景にした鞍瀬の頭を眺めながら、堂ガ森を下り、五代の別れを目指す。笹で見えない地面がところどころ凍結していて滑りやすいが、快晴の空の下、笹の尾根道を気持ちよく快適に歩く。鞍瀬の頭方向への登りは、まさに青空に向かって登っているようで、最高に気分がいい。

<↓堂ガ森を振り返る>

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<↓笹原の中、青空に向かって快適に登って行く>

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<↓白骨林と堂ガ森>

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五代の別れに到着すると、今度はニノ森の上品で優美な姿が目に飛び込んでくる。本日、二度目の感動的ご対面だ。背景は完璧な青空、緑の笹もきれいだし、最高の眺望だ。堂ガ森方向を振り返ってみるが、後続の登山者は見えない。今日はニノ森貸し切り状態だろうか。

<↓鞍瀬の頭とニノ森>

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<↓ニノ森>

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五代の別れからニノ森を目指す。さすがにこのあたりからは登山道に雪が残っている。といってもほんのわずかなので、アイゼンは不要。スリップに気をつけながら慎重に登って行く。ニノ森手前からの笹漕ぎは、笹の葉の上の雪がズボンにかかり、いつの間にかズボンはびしょ濡れになってしまった。

予定より少し早くニノ森山頂に到着。今度は、石鎚山の南壁とそこから連なる西ノ冠岳の厳しく切り立った姿が目に飛び込んでくる。快晴のうえ、空気もクリアなので、この景色はまさに圧倒的だ。

そして、土小屋や石鎚スカイラインもきれいに見える。その奥には、伊予富士や寒風山、笹ヶ峰の姿も見える。さらには、赤石山系や遠く剣山までくっきりと見える。また、視線を下に向けると、西条市や新居浜市の市街、今治市のしまなみ海道や松山平野も遠望できる。

<↓ニノ森山頂 1929m>

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<↓ニノ森山頂から石鎚山南壁、西の冠岳を望む>

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<↓石鎚山弥山をアップで>

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<↓山頂コーヒー>

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<↓最後にもう一枚>

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山頂はやはり貸しきり状態。風も無く、日当たりも良くてとても暖かい。昼食のラーメンを食べている間に、ずぶ濡れのズボンもすっかり乾いてしまった。最高の景色を独占し、のんびりと日向ぼっこ。山頂コーヒーも飲んで、最高の贅沢だ。結局、1時間近くも長居してしまった。下山準備をしていたら、単独の男性が山頂に到着された。入れ違いに下山開始。直後に、もうひとり単独男性とすれ違った。今日のニノ森登山は結局、3人だけだったようだ。

最高の天気なので、帰りには鞍瀬の頭へ。山頂からニノ森、石鎚山、西ノ冠岳の景色は格別だ。いつまでも座っていたいが、ここから先が長いので、早々に下山開始。

<↓ニノ森下りから鞍瀬の頭>

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<↓鞍瀬の頭山頂 1889m>

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<↓鞍瀬の頭山頂からニノ森、石鎚山、西の冠岳>

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ここからはほとんど休憩なしで歩き続け、午後4時過ぎに駐車場にたどり着いた。ニノ森で出会ったふたりの登山者には下山途中で追い抜かれてしまった。

<↓最後に鞍瀬の頭>

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保井野からのニノ森ピストン往復登山。やはりキツイ。ロングコースのうえに、ずっと急峻な登山道が続き、しかも岩石や落ち葉で足元が悪く歩きづらい。しかし、このコースは、堂ガ森、鞍瀬の頭、ニノ森と一日で石鎚連峰の3つのピークに立つことができ、また、それらの山の景色は最高に素晴らしい。ハードコースを登った者だけが目にできる絶景だ。そして、ハードコースであるだけに、何よりも達成感が大きい。だから僕は、このコースが愛媛県内でもっとも好きなのだ。

<本日の実登山時間:7時間59分>

自宅発5:00→「保井野登山口」6:15着~6:30発→「から池」7:35着~休憩~7:40発→「水場」8:16→「梅ガ市分岐」8:38着~休憩~8:45発→「堂ガ森山頂」9:20着~休憩~9:30発→「テント場」9:50→「五代の別れ」10:45着~休憩~10:55発→「ニノ森山頂」11:40着~昼食~12:35発→「鞍瀬の頭山頂」13:05着~休憩~13:10発→「五代の別れ」13:30→「テント場」14:00→「堂ガ森の肩」14:15着~休憩~14:20発→「梅ガ市分岐」14:33→「水場」14:50→「から池」15:18着~休憩~15:25発→「保井野登山口」16:18着~16:30発→自宅着18:00

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2010年11月21日 (日)

寒風山~笹ヶ峰登山 with 山ガール(2010.11.21)

いつもの登山仲間3人と山ガールで寒風山から笹ヶ峰ピストン往復登山へ行ってきました。

今日の天気予報は晴れ。朝、西条へ向かう道中でも朝日で石鎚山系がきれいに見えていたので、バッチリ晴れると確信を持って行ったのだけど、山の天気はわからないもの。残念ながら今日は一日中、山の上はガスがかかり、風も強くてとても寒かった。

朝8時頃に寒風山登山口に到着すると、すでに車が20台以上駐車している。さすがは人気の登山エリアでちょっとビックリ。山の上を見上げるとガスがかかっている。登っている間にガスがはれてくれることを期待しながら登山開始。

元気な山ガールの軽快な足取りに背中を押されながら桑瀬峠までの急登を登って行く。山ガールの手前、山オヤジにしてはちょっと頑張りすぎていつもよりハイペース。桑瀬峠に着いた頃にはすっかり汗びっしょりだ。

で、桑瀬峠、ガスがかかって寒風山も伊予富士方向もまったく眺望がきかない。西条市側や高知県側は晴れていて、青空も見える。ガスさえ抜けてくれれば、きっと秋晴れになるに違いない。そうなってくれることを信じて寒風山へと向かう。

寒風山へと登って行くが、昨夜は暖かかったからか霧氷はまったくない。振り返って伊予富士方向を見てもガスがかかってまったく見えない。景色は楽しめないが、頑張って登って行く。

寒風山山頂には先行者が数名休んでいたが、ガスがかかって眺望はまったくきかない。小休止をして、笹ヶ峰へと向かう。

<↓寒風山山頂>

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<↓一瞬、ガスの切れ間に>

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<↓高知県側は晴れ空>

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寒風山下りの北側斜面は、ところどころに雪が残り、地面もぬかるんで歩きづらい。その上、山ガールに視線を奪われ、先頭を歩きながら何度もスリップして転んでしまった。

そのうち、笹ヶ峰が見える尾根道に出るが、やはりガスに覆われて笹ヶ峰は見えない。快適な尾根道歩きのはずなのに、眺めを楽しめないまま笹道を登り続ける。途中、何箇所かは雪が残り、岩場はすべって歩きにくい。何組かの下山者と道を譲り合いながら慎重に登って行く。

<↓笹ヶ峰はガスの中>

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<↓ところどころ雪が>

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やっと笹ヶ峰山頂に到着。やはりガスだ。しかも高知県側から吹き上げてくる風が強くて、寒くてたまらない。石積みの陰で風を避けながら昼食を食べる。寒い中でのカップラーメンは最高なのだけど、今日は風が強いからかバーナーでなかなかお湯が沸かず、ぬるま湯固めんラーメンになってしまった。

<↓笹ヶ峰山頂>

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<↓一瞬、ガスが抜けて沓掛山が>

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<↓チチ山方向>

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<↓山頂コーヒーはシェラカップで>

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山頂で昼食を食べていると、時おりガスが抜けて日光が射し、一瞬、暖かくなる。が、すぐにガスに覆われ、また元の状態に。今日は、そんな状態の繰り返しだった。寒い寒いと言いながらも、笹ヶ峰山頂に1時間も長居してしまった。

<↓一瞬、青空が>

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<↓笹原>

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体が冷え切ってしまったので、急いで下山する。しかし、足元が悪く、なかなかテンポ良く歩けない。ゆっくりと慎重に降りていく。

<↓下山中、ガスの切れ間に笹ヶ峰が>

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<↓一瞬だけ寒風山と青空>

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駐車場に戻ったときには止まっている車は僕たちの車だけ。結局、今日は僕たちが最後の下山者になったようだ。木の香温泉に直行し、冷え切った体を暖める。登山の後の温泉がますますありがたい季節になってきた。

今日はロングコースを歩いたが、ガスのため残念ながら眺望はまったく楽しめなかった。それでも山ガールといっしょの登山は華があって楽しくていいものだ。

<本日の実登山時間:6時間25分>

松山発6:00→「寒風山登山口」8:15着~8:30発→「桑瀬峠」9:10着~9:20発→「寒風山山頂」10:15着~10:27発→「笹ヶ峰山頂」12:05着~昼食~13:10発→「寒風山山頂」14:40着~14:50発→「桑瀬峠」15:40着~15:45発→「駐車場」16:25着~16:40発→「木の香温泉」17:10着~18:10発→松山着19:50

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2010年11月 4日 (木)

『登山不適格者』/岩崎元郎

岩崎元郎さんの著書『登山不適格者』を読んだ。中高年登山者の山の事故が増えている中、安全で楽しい登山を楽しめるよう警鐘を鳴らす内容で、僕にとってもまさに身が引き締まる思いの一冊だった。

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岩崎元郎さんは、有名な登山家であり、無名山塾を設立したり、NHKで登山番組の講師をしたりと、自身の豊富な登山経験を踏まえ、心構えから実践に至るまで、登山に関する様々なことを平易にわかりやすく教えてくれることで好評だ。

『登山不適格者』でも、安心で楽しい登山を楽しむための心構えやスキルをわかりやすく説明していて、とてもいい勉強になった。

「まず頭で考えろ。お前は何がしたいのか、そして何ができるのか。アルピニズムとは何よりも自覚の問題である」。有名な登山家の言葉が紹介されていたが、この言葉がもっとも深く僕の心に残った。

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2010年11月 3日 (水)

皿ガ嶺登山(2010.11.3)

文化の日、素晴らしい秋晴れ。午前中、子供の学校行事を済ませ、午後から登れる山ってことで、皿ガ嶺へ登ってきた。(ソロ)

気持ちのいい秋空の下、登山口の駐車場には車がいっぱい。風穴の周辺ではたくさんの人たちが散策を楽しんでいた。

今日は登り始める時間が遅いので、どうやら僕が最後の登山者のようだ。黄色く色付いた自然林の登山道を快適に登って行く。澄み切った空気がひんやりとして心地いい。途中でたくさんの下山者とすれ違う。

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40分ほどで竜神平に到着。秋晴れの空が最高にきれいだ。少し休んで山頂へと向かう。

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皿ガ嶺山頂には10人ほどの登山者が休んでいた。晴れ渡る空の下、ちょっと靄っているものの、遠くの山々がきれいに見える。山頂の寒暖計を見ると、8℃だった。山頂からの眺望をしばし楽しんで、竜神平へと下る。

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下りは東側の道を下りる。大きなブナ林が黄色に色付いている。気温も下がり、深まりゆく秋を全身で感じながら気持ちよく歩いて行く。

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再び竜神平に下りてくると誰もいなくなっていて、竜神平は貸し切り状態。持ってきたシートを広げ、イスに座って秋晴れの竜神平を満喫する。

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今日の目的は、この竜神平でボーっとすること。コーヒーを飲み、家から持ってきた饅頭を食べ、秋風を感じながらゆったりとした時間を過ごす。ススキと澄み切った青空と白い雲が最高にきれいだ。ボーっと空を眺めていると、いろんなカタチをした雲が流れていく。自然が造り出す芸術作品だ。いつまでも見飽きることがない。P1130786

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最高に贅沢な時間、まさに至福の時間だ。人生の豊かさを感じながら、ただボーっと自然の中に身を置く。竜神平は、我が家から2時間ほどで来られる別天地だ。

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ボーっとしていたら、カメラを抱えた人たちが何人かやってきて、夕暮れが迫る竜神平の景色を撮影していた。いつまでもボーっとしていたいが、時間も遅くなり、日が傾き、寒くなってきたので下山開始。

日が傾いた後の登山道は、木々の赤色や黄色がさらに深くなり、登るときよりももっと深まりゆく秋を感じる。

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午後からの半日登山、皿ガ嶺は近場で自然を感じられる素晴らしいフィールドだ。

<本日の登山>

自宅発13:00→「皿ガ嶺駐車場」13:45着~13:55発→「竜神平」14:35着~14:40発→「皿ガ嶺山頂」15:00着~15:05発→「竜神平」15:25着~休憩~16:05発→「皿ガ嶺駐車場」16:35着~16:45発→自宅着17:45

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2010年10月16日 (土)

石鎚山登山(2010.10.16)

中学生の息子が山に登りたいというので、ふたりで石鎚山に登山へ行ってきた。素晴らしい秋晴れに恵まれ、最高に気持ちのいい秋山登山を楽しめた。

石鎚山といえば、つい先日、地元紙の1面に紅葉の写真記事が掲載されたばかり。今日もたくさんの登山者が紅葉を見に訪れていた。

午前7時前には石鎚スカイラインの開門待ちの車がすでに20台以上。列に並んで開門とともにスカイラインを登って行く。見事な晴天で、ガスもはれ、今日の登山への期待が高まる。

<↓スカイライン途中から石鎚山を望む>

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土小屋の駐車場には前日から止まっている車もあるのか、もうすでに50台近くの車が駐車している。ちょっとびっくりだ。車を止め、手早く準備を整えて出発する。朝の7時過ぎってこともあり、風が冷たくてかなり寒い。ザックの温度計を見ると6℃。たまらずアウターを引っ張り出して着た。

土小屋からの登山道、紅葉はもう少し先のようだ。一部には紅葉も見られるものの、ピークは来週ぐらいだろうか。朝の早い時間で、さすがにまだそれほど登山者も多くないので、ニノ鎖小屋手前まで快調に歩く。中学生の息子に付いて歩いたので、ちょっとオーバーペース気味だ。

<↓紅葉の後に岩峰石鎚>

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<↓東稜方向から石鎚を望む、紅葉はもうちょっと先>

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<↓紅葉と靄と瓶ヶ森>

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<↓石鎚山が近づいてきた>

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<↓紅葉>

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ニノ鎖小屋手前の階段でしばし休憩。暖かくなり、汗をかいてきたのでアウターを脱ぐ。ここからは西条市街や今治市街がよく見え、しまなみ海道のはるか向こうには、雲の上に大山も見える。5分ほど休んで山頂を目指すが、今日は鎖ではなく巻き道から登ることにした。

<↓ニノ鎖小屋前から紅葉と岩壁>

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30分足らずで山頂に到着。遠くは靄っているものの、秋空の下、最高の眺望だ。残念ながら天狗岳の紅葉はすでにピークを過ぎて、赤さは減退しているが、それでもまだ充分に紅葉を楽しめる。

<↓弥山山頂>

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<↓紅葉のピークは過ぎてしまった天狗岳>

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ニノ森方向に目をやると、西の冠岳、ニノ森、鞍瀬の頭、堂ガ森と続く石鎚連峰の名峰が実にきれいに見える。こちらも紅葉はもう少し先のようだ。

<↓石鎚連峰の雄大な眺め>

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東側には、瓶ヶ森、ジネンゴの頭、伊予富士、笹ヶ峰と続く連峰が見渡せ、その後方には赤石山系、さらには剣山も見える。

<↓石鎚連峰東側の眺め>

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人の少ないうちに天狗岳へ行ってみる。ところどころ真っ赤な紅葉が残っていてとてもきれいだ。天狗岳から弥山を見返すと、たくさんの登山者が到着しているようだ。弥山に戻るときには、天狗岳へ向かう登山者の列が途切れるまで、少し待たなければならないほどだった。

<↓天狗岳から弥山方向を振り返る>

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<↓南尖峰の切れ落ちた絶壁>

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<↓紅葉とニノ森、鞍瀬の頭、堂ガ森の3兄弟>

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弥山に戻ってきてみると、弥山はまさに人だかり。すごいことになっていた。ザックを置いておいたので何とか場所を確保でき、カップラーメンとおにぎりの昼食を食べる。山頂は風もなく、日が射してとてもあたたかい。山頂からの素晴らしい景色を眺めながらのカップラーメンは最高にうまい。そして、食後の山頂コーヒーは最高の贅沢、まさに至福のひとときだ。

<↓山頂コーヒー>

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<↓最後にもう一度3兄弟を>

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下山中もまだまだたくさんの登山者が登ってきていた。道を譲り合いながらゆっくりと下山する。土小屋まで戻って来ると、駐車場には車がいっぱい。かなり下の方にまで駐車していた。帰りに古岩屋荘の温泉で汗を流して帰った。350円也。

<↓紅葉と白骨林と青空と>

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<↓燃える紅葉と石鎚山>

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<本日の登山>

「自宅」5:40発→「土小屋」7:30着~7:40発→「ニノ鎖小屋」9:05着~休憩~9:10発→「弥山」9:35着~9:40発→「天狗岳」10:00着~10:10発→「弥山」10:35着~昼食~11:20発→「土小屋」12:55着~13:10発→「古岩屋荘・温泉」14:00着~14:40発→「自宅」15:40着

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2010年10月12日 (火)

涸沢撤退(2010.10.10)

【2010.10.10(日) 涸沢から上高地へ】

午前4時前、隣のテントで寝ていた同行者の声で目が覚める。「雨が降り続いているし、ラジオの天気予報では今日も雨。奥穂はあきらめて、夜が明けたらテントを撤収して下山しよう」と同行者。僕もそのつもりだった。

同行者とは昨日、今日の予定は今日の天気を見てから決めようと話していたが、その時点で僕はもう心を決めていた。撤退である。奥穂高岳へのアタックは断念し、涸沢から撤退しよう。天気はたぶん雨だろう。それ以上に問題は、シャツがずぶ濡れになってしまったため、僕には着るべきシャツがない。Tシャツにダウンジャケットで、雨の中を登ることもできるかもしれない。しかし、テントに戻ってきたときにいったい何を着ればいいのだ。そして、濡れてしまったテントの中でもう一晩過ごすことができるのか。同行者はシュラフも濡れてしまっているという。

完敗である。3000m峰を目の前に、雨に負けてしまった。悪いのは天候ではない。天候に対応できなかった僕自身である。雨中登山に対する認識がまったく甘かった。出発前から天気予報で雨になることは予想できていた。しかし、アタックする日には晴れてくれるだろうという根拠のない期待を高めるだけで、雨中登山への対応や準備ができていなかった。その結果がこの撤退なのだ。

雨は昨日から断続的に降り続いている。昨夜は早々とシュラフに潜り込んだものの、そうそう早い時間から眠れるものではない。ようやく眠りについても、激しくなった雨音や強い風の音などで、1時間ごとくらいに目が覚めてしまう。時折の強風ではテントが飛ばされるんじゃないだろうかと心配になる。まったくひどい状況だけれでも、シュラフの中は暖かくて気持ちがいい。

重い荷物を背負ってここまで登って来た甲斐があるってものだ。涸沢にはヒュッテと小屋があり、山小屋に泊まればテントもシュラフも食料も背負う必要はない。涸沢まで登って来るときにも、軽装備で登っている多くの登山者を目にした。しかし、この時期、山小屋泊は布団1枚に3人が寝るような状況と聞く。僕はそれは嫌なので、あくまでテント泊にこだわった。テントなら、どんなに狭くても、どんなに雨で濡れても、そこは自分だけのスペースだ。それを求めて自分で決めたテント泊。だから、ザックが重たくても、テントの中が雨でどんなにひどい状況になっても、決して弱音を吐かないようにしよう。昨夜、シュラフの中でそんなことを考えていた。

午前5時30分、アラームで目を覚ます。依然として雨が降っている。テントの外に首を出すと、夜が明けて明るくなっているが、濃いガスのため山の方はまったく見えない。周りのテントの人たちは、朝食を作ったり、登山の出発準備をしたりと皆それぞれだ。撤退を決めた僕たちは、テントの中でゆっくりと朝食を食べる。高速道路のSAで買ってきたパンとスープと味噌汁にコーヒー。

<↓雨の中、テントで朝食>

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<↓山頂コーヒーもガスの中>

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朝食後、テントの外に出てみると、雨は小雨になったものの、周りは濃いガスに覆われてる。今日はやはり雨模様のようで、視界も望めそうになり。しばらくすると、また雨が降り始め、テントに逃げ込む。雨が小降りになるまでテントの撤収を待つことにした。

<↓周りは濃いガスの中>

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6時半過ぎに雨が止んだのでテントの撤収にかかる。周りを見ると、僕たちと同じように予定を変更して下山する登山者も多いようだ。

テントを撤収し、ザックをパッキングし、下山準備が完了した頃、皮肉にもガスがはれ、太陽光線も射し始めた。山のきれいな紅葉も見えるようになってきた。天気予報に反し、天気が急速に回復してきているようだ。しかし、撤退を決め、下山態勢に入っている僕たちは、やはり下山することにした。

<↓ガスがはれ、陽光も射し始める>

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ザックを背負って涸沢ヒュッテのテラスに行くと、多くの人たちがカメラを構えて周りの景色を撮影している。僕たちもザックを降ろして、時間とともに移ろいでいく山の姿を眺めたり、写真におさめたりする。ガスがはれて見えるようになってきた山の姿は本当に美しい。紅葉も最高にきれいだ。奥穂高に登ることはできなかったけれど、この素晴らしい大自然、あまりにも美しい景色を目にすることができただけで、大満足だ。苦労して涸沢まで登って来なければ見ることができない景色なのだから。

<↓涸沢ヒュッテのテラス>

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<↓テラスからテント場を望む>

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<↓北穂高方向、北穂へ登る登山者の姿も見える>

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<↓奥穂高方向には青空も>

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<↓奥穂への難関ザイテングラートも見える>

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考えてみれば、ベースキャンプ地とはいえ、涸沢の標高は2300m、西日本最高峰の石鎚山よりもはるかに高い場所なのだ。そこに今、こうして立って、最高の景色を目にしている。それだけでもう充分じゃないか。これはこれでひとつの達成じゃないか。奥穂登山を断念し、撤退を決めたときの惨めな気持ちから、今は晴れ晴れとした気持ちに変わっていた。そういう気持ちにさせてくれたのは涸沢の大自然、素晴らしい景色なのだ。

<↓涸沢カールの素晴らしい景色>

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テラスから涸沢の景色をいつまでも眺めていたかったが、午前8時、下山開始。下山する途中、昨日、登って来るときにはガスで見えなかった山々のきれいな紅葉に圧倒され、何度も何度も立ち止まって眺めたり、写真を撮影する。本当に素晴らしい景色だ。

<↓下山途中のきれいな紅葉>

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下山していくにつれ、さらに天候が回復し、ついに穂高連峰の3000m峰の姿も見え始めた。目的地だった奥穂高岳、その横の涸沢岳、さらには北穂高岳、左手には前穂高岳へと続く吊尾根。ガスの切れ間からそうした憧れの山々がきれいに見える。早朝、涸沢から出発した登山者たちは、今頃ちょうど山頂に立った頃だろうか。今ならきっと最高の眺望が望めていることだろう。今回、僕はあの場所に立つことができなかったが、来年またリベンジし、そのときは晴れ空の山頂に立ってやろう。リベンジを誓いながら穂高連峰に背を向けた。

<↓振り返ると吊尾根の上は青空に>

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<↓だんだんガスがはれて岩峰が姿を見せ始める>

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<↓紅葉と3000m峰の山々>

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<↓ついに全容を現した神々しい穂高連峰>

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天候が回復し、最高の眺望が期待できる中、登山者が続々と涸沢に登って来る。僕たち下山組は登山者に道を譲りながらの下山になるので、登るときよりも時間がかかる。途中撤退のため食料が減らず、その上、水をたっぷり含んで衣類は重くなり、重いザックを背負っての長い距離の下山はなかなかしんどい。それでも、雨が上がりレインウェアを着なくてもいいし、周りの美しい景色も見えるので、登って来たときのことを思えば楽なものだ。上高地を目指して一歩一歩歩き続ける。

<↓下山途中の紅葉>

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<↓紅葉が迫る屏風岩>

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<↓はるか常念岳を望む>

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<↓いつか泊まってみたい芝生の徳沢キャンプ場>

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<↓鋭く尖がった明神岳>

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<↓おなじみの河童橋>

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午後5時前、上高地バスターミナルへたどり着く。バスは乗車待ちの下山者が長い列を作っている。ちょうどタクシー待ちしていた2名の下山者の方に声をかけいただき、一人1000円で駐車場まで戻る。その後、近くの沢渡温泉で汗を流して、車中泊しながら1000円高速利用でゆっくりと松山へ帰った。

<本日の登山>

「涸沢」8:00発→「本谷橋」10:30着~休憩~10:50発→「横尾」12:10着~昼食~13:20発→「徳沢」14:30着~休憩~14:45発→「明神」15:35着~休憩~15:50発→「河童橋」16:15着~16:45発→「上高地バスターミナル」16:50着~16:55発→「沢渡第二駐車場」17:20

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2010年10月11日 (月)

涸沢へ(2010.10.9)

10月の3連休を利用し、登山仲間とふたりで錦秋の涸沢をベースキャンプに、奥穂高岳へ登山に行くことにした。今年の夏の猛暑の影響で、涸沢の紅葉も例年よりも遅れ気味、ちょうど今の時期が紅葉のピークを迎えているらしい。天気が気になるところだが、まずはベースキャンプ地の涸沢をめざす。

【2010.10.8(金) 松山から松本へ】

10月8日(金)、有給休暇を取得して、昼過ぎに自家用車で松山を出発。松山は朝から雨模様。低気圧が日本列島を素早く抜けてくれることを願いながら、高速道路を一路、長野県松本市へと向かう。

途中、香川県に入ったあたりで低気圧の前に出たのか、雨が止む。そして、滋賀県の多賀SAで温泉に入る予定だったけれど、改装工事中で温泉は使用できず、代わりにコインシャワーで済ませる。

松本市には午後11時前に到着。1000円高速にするため、松本IC手前のPAで9日(土)の0時になるまで時間をつぶす。9日午前1時30分、マイカー乗入が禁止された上高地への駐車場である沢渡第2駐車場に到着。かなりの数の車が駐車してあり、車中泊している人も多いようだ。まだ雨は降っていないが、天気予報は雨。しかも、日本列島をふたつの低気圧が通過するとのことで、ところによっては大雨の予報。しかし、ここまで来たからには、とにかく涸沢までは登ることにし、朝まで車中泊にてしばしの睡眠。

【2010.10.9(土) 上高地から涸沢へ】

午前4時30分、周りに駐車中の人たちが動き始め、目が覚める。雨が降り始めている。手早く朝食を済ませ、登山準備を整え、雨が降る中、6時前に上高地へ向け出発。シャトルバスに乗るつもりだったけれど、駐車場口でタクシーの運転手さんに声をかけられ、上高地まで定額4000円で、2人待っている人がいるので一緒に乗れば、一人1000円になるとのことなので、迷わずタクシーで行くことに。上高地まで30分ほど。

6時20分、上高地バスターミナル着。雨の中、すでに多くの登山者がターミナルで出発準備をしている。登山届けを提出したり、トイレを済ませたりした後、午前7時に涸沢に向け出発。

上高地の標高は1500m、涸沢の標高は2300m。標高差は800mほど。しかし、距離は17kmと超ロング。ここを6時間ほどかけて登って行く。もっとも、最初の11km、時間で3時間ほどは、車も通れるようなほぼ平坦な道が続く。

上高地からはまず、最初の休憩地である明神をめざす。距離3km、1時間ほどだ。雨の降る中、多くの登山者が行列をなして明神へと向かう。平坦な道で歩きやすく、周りは美しい自然林なので、それなりに快適な登山道だけど、いかんせん雨が降り続いている。雨の中、レインウエアを着て、重いザックを背負って歩くのは、何ともつらい苦行だ。ほとんどの登山者が無言で歩き続ける。

50分ほどで明神に到着。明神館前では多くの登山者が雨の中、休憩している。僕たちも建物の軒下で雨をしのいでザックを降ろす。明神には無料の公衆トイレがある。ここからは、明神岳が見えるはずだが、今日はガスでまったく見えない。

<↓明神>

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25分の休憩後、次の目的地、徳沢へ向かう。距離は3km、1時間ほどだ。ほぼ平坦地を黙々と歩いて行く。雨の中の歩きは体力を消耗する。

<↓徳沢への途中から明神岳方向を見るが…>

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1時間弱で徳沢に到着。徳沢キャンプ場では、いくつかのテントが張られている。芝生の上のきれいなキャンプ場だ。多くの登山者が休憩している徳沢園前でしばし休憩。ここにも無料の公衆トイレあり。

<↓徳沢>

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10分ほど休み、次の目的地、横尾に向け出発。距離は4km、1時間10分ほど。ほぼ平坦だが、今までよりは多少アップ・ダウンがある。視界が開ける場所もあるが、やはりガスで景色は見えない。雨は断続的に降り、時折、かなり強くなる。登山者もここまで来ればかなりばらけてくるが、みんな一様に無口だ。

<↓雨の中、黙々と歩く>

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1時間で横尾に到着。雨中の歩行にしては順調に進んでいる。横尾山荘の軒下で昼食を食べる。雨の中でも食べやすいと思い、昨日買っておいたコンビニのおにぎりだ。ここから公衆トイレは100円程度のチップ制になる。

<↓横尾>

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<↓屏風岩もガスの中>

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横尾は涸沢方面と槍ヶ岳方面の分岐点で、ここからは本格的な登山道が始まる。標高差700m、距離6kmを3時間ほどで登って行く。吊橋を渡って、徐々に高度を上げて行く。今までが平坦地だったので、ちょっとの登りでもキツク感じる。

1時間ちょっとで本谷橋に到着。橋を渡った河原の岩場は休憩地で、雨の中、多くの登山者が昼食をとっている。僕たちもここで20分ほど休憩。

<↓本谷橋>

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本谷橋から涸沢までは2.6km、2時間ほど。しかし、ここからはいきなりの急登が始まる。自然林の中をジグザグに登って高度を上げて行く。雨とザックの重さが体にこたえる。下山してくる人たちに「あと少しですよ」と励まされながら、一歩一歩ひたすら登り続ける。途中、何度も小休止しながら登るが、この登りは足元も悪く、本当にしんどい。山の景色でも見えれば、かなり元気が沸いてくるだろうけど、今日は雨とガスで山はまったく見えない。

ガスの中にやっと涸沢ヒュッテの明かりが見え始めるが、ここからの登りもかなり長くてきつい。足が重くてなかなか前に出ないが、ここまで来ればもう一歩一歩登り詰めて行くしかない。「もう一歩、もう一歩」と心の中でマントラのように唱えながら歩を進めていく。視界はかなり限られているが、きれいな紅葉も見え、励まされる。

<↓振り返るときれいな紅葉>

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そして、午後2時50分、予定より20分ほど時間がかかったが、ついに涸沢ヒュッテに到着。初めて目にするヒュッテは、多くの登山者で賑わっていて、ここが標高2300m地点であることを忘れてしまいそうだ。雨は降り続き、止みそうにないのでそのままテント場へ行き、とにかくテントを張ることにする。

<↓涸沢ヒュッテ>

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テント場にはすでに色とりどりのテントが100張り以上は張られている。岩場のテント場の中で、できるだけ平坦な場所をさがす。何とか適当な場所を見つけ、雨の中、急いでテントを設営する。雨中でのテント設営は初めてだ。取り急ぎテントを張り、ザックを放り込み、レインウェアと靴を脱ぎ、テントの中に転がり込む。

<↓ヒュッテからテント場を望む>

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<↓我が家>

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やれやれと思う間もなく、体が冷たくてブルブル震えだした。気がつくと、レインウェアを脱いだ後のシャツは汗と雨でビショ濡れだ。ここで致命的な失敗に気が付く。着替えのシャツを持ってきていないのだ。雨が降ってもレインウェアを着ているのだからシャツは大丈夫と甘く考えていた。大失敗だ。

急いでザックを解き、防水袋からTシャツを出し着替える。上に着るシャツがないから、Tシャツの上に防寒用のダウンジャケットを着る。ようやく体の震えがおさまる。しかし、安心する間もなく、テントの中に水が溜まっているのを発見。雨に濡れたザックから水が滴り落ちているのだ。

ザックカバーはしていたが、背負った側から雨が入ったようで、ザックの中もかなり濡れている。シュラフも少し濡れている。防水袋からタオルを出して、急いで水を吸い取る。初めての本格的雨中登山にまったく対応できていなかった。

ようやく落ち着いたので、テントから出て、受付で2日分1000円を支払う。受付で明日の天気を聞くと、「雨です」との返事。気が滅入る。雨は降り続いている。山の方を眺めてもガスでまったく見えない。

<↓テント場から涸沢ヒュッテを望む>

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<↓テント場から涸沢山荘、北穂高方向を望む>

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<↓奥穂高方向>

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寒くなってきたので、明日の行動は明日の朝起きたときに、天気を見てから決めることにし、まだ午後4時過ぎだけどテントに入り、テント前室でバーナーで湯を沸かし、夕食を食べる。アルファ米とレトルトのカレーライス、スープ、そして缶詰だ。

<↓夕食>

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体が冷えてきたので、夕食を急いで済ませ、午後5時前、早々にシュラフの中にもぐりこむ。それでも寒さが止まらないので、カイロを出すと、ようやく体の震えが止まった。雨がテントを打つ。風がテントを揺らす。テント内に干したシャツからは水が滴り落ちている。まったくみじめで惨憺たる状況だ。しかし、明日のことは明日考えよう。周りのテントから声が響いてくる中、ランプを消して、無理やり目を閉じる。(つづく)

<本日の登山時間>

「上高地バスターミナル」7:00発→「明神」7:50着~休憩~8:15発→「徳沢」9:10着~休憩~9:20発→「横尾」10:20着~昼食~11:00発→「本谷橋」12:15着~休憩~12:30発→「涸沢」14:50着

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2010年10月 6日 (水)

北アルプスへ

今週末、10月9日からは3連休。前後に有給休暇を取得して5連休にし、北アルプスへ登山に行くことにした。

目指す先は標高3190メートル、日本第3位の高峰、奥穂高岳。長野県の上高地から入って、涸沢でテントを張ってベースキャンプ。そこから奥穂高岳を往復する。

北アルプスは、今年の夏の白馬岳登山でデビューを果たしたが、3000メートルを超えるのは今回が初めてだ。

そして、ベースキャンプ地である涸沢は、ちょうど今、紅葉が真っ盛り。まさに錦秋の山岳美を迎えているらしい。

<↓涸沢小屋のHPより>

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準備は万端、あこがれの未知なる世界に今からワクワクドキドキ楽しみなのだ。

ただ週間天気予報では3連休中の長野県は曇りや雨がち。天気がちょっと心配だ。しかし、思えば、白馬岳へ行ったときも天気予報が見事にはずれて素晴らしい晴天に恵まれた。今回も、天気予報がはずれて秋晴れになりますように!

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