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2010年11月18日 (木)

『山本五十六(上)』/阿川弘之著

阿川弘之の『山本五十六(上)』を読んだ。山本五十六の人間像を描いた阿川弘之畢生の力作で、生き生きと描かれた山本五十六像にワクワクしながら読んだ。

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山本五十六といえば、日本海軍史上もっとも有名な提督のひとりで、太平洋戦争の口火を切る真珠湾攻撃の発案者としても知られている。

上巻では、その山本五十六がロンドン軍縮会議に参加し英米諸国と交渉したり、海軍次官として戦争に反対し、日本全体が戦争へと突き進む中で、何とか戦争回避に踏み止まるよう懸命に活躍する姿が500ページ近くにわたって描かれている。

著者の阿川弘之は、生前の山本五十六と関係した多くの人々の話や残された手紙、そして膨大な軍事関係資料を綿密に調査し、山本五十六の人間像に迫り、実に生き生きと描いている。

山本五十六については、賛否両論、明暗、功罪、さまざまな評価がなされているが、阿川弘之は、できるだけ中立の立場から、客観的な事実に基づいた山本像を提示しようとしているように思う。

そうして描かれた山本五十六がまさに自らの命を賭して戦争回避に向けた必死の抵抗をしている姿に、僕は胸を打たれた。

下巻では、連合艦隊司令長官になった山本五十六が、いよいよ真珠湾攻撃を決行し、太平洋戦争に突入していくことになるが、これから読んでいくのが楽しみだ。

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