秋季高校野球愛媛県大会決勝
秋季高校野球愛媛県大会、代表校決定戦(3位決定戦)と決勝戦を見に行ってきました。昨日の秋晴れとはうって変わって、今日は曇り空、決勝戦の終盤にはあいにくの雨模様となったけれど、たくさんの観衆が坊ちゃん球場に詰め掛けて、熱戦を繰り広げる高校球児たちに声援を送っていました。
代表校決定戦(3位決定戦)は、今治北高校と済美高校の対戦。ノーシードで勝ち上がってきた今治北高校が第2シードの済美高校に挑むかたちとなった。序盤は強打の済美打線を今治北高校のエース平井がかわしながらの投球で何とか無得点に抑えていた。しかし、終始制球が安定せず、四死球で自らチャンスを献上すると、ストライクを取りにいった甘い球を狙われ、3回以降は毎回得点をゆるしてしまった。平井投手はなかなかいいストレートを持っているが、コントロールが定まらず、強打の済美を相手に毎回のように四死球でランナーを出していては勝機はつかめない。結局、1対8で済美高校に7回コールド負けを喫した。
今治北高校は惜しくも四国大会への出場権を逃してしまったが、エース平井と4番楠橋はトップレベルの選手だと思う。投手力を中心とした守りをもう一度立て直し、総合力の高いチーム作りをめざしてもらいたいと思う。済美高校は、甘い球を決して見逃さず、チャンスになると一気に攻め込む強力打線はいつものことながら本当に見事だ。四国大会でも大いに期待できそうだ。
そして決勝戦は、安定した強さを見せる今治西高校と、逆転試合を重ねて勝ち進んできた粘り強い宇和島東高校の対戦だ。今治西高校ペースで試合が進むものと思っていたところ、立ち上がりから宇和島東高校エース中川の低目をていねいに突く投球に今治西高校打線は攻めあぐね、なかなかチャンスを作れない。7回まで0対0のまま、むしろ宇和島東高校のペースで試合が進んでいった。しかし、8回の表の今治西高校の攻撃、相手のエラーで1点を先制すると、すかさずスクイズで2点目を取り、その後、5番水安のランナー2人を返すスリーベースヒットで試合を決めた。苦しみながらも、ここぞというときの集中打は本当に見事だった。エース水安も立ち上がりは制球に苦しんだが、中盤以降は安定した投球内容で、ランナーを出しても落ち着いて後続を打ち取り、勢いに乗る宇和島東打線を3安打完封したピッチングはたいしたものだ。宇和島東高校はエースが踏ん張っていた序盤にチャンスをものにできなかったのが残念で、そこにエラーがからんだことが敗因だ。
これで1位今治西高校、2位宇和島東高校、3位済美高校の3校が愛媛県代表として四国大会へ出場することとなった。3校には愛媛の代表として、春の選抜甲子園をめざして頑張ってもらいたい。
それにしても今治西高校は強い。昨年の夏、今年の春・夏と3季連続で甲子園へ出場し、先日は国体で全国優勝、そして県内の公式戦では昨年の夏から無敗が続いている。夏の甲子園出場、国体出場で、新チームづくりがかなり遅れていたにもかかわらず、全国レベルのチームに作り上げてきた大野監督の手腕は本当に素晴らしいと思う。今治西高校の強さの秘訣は、「鉄壁の守り」にあると思う。内野手、外野手とも実によく鍛え上げられており、新チーム結成直後の今の段階でもその安定感は全国レベルだ。昨日、今日の2試合ともにノーエラーだった。ピッチャーを中心に守り抜き、9回のうちに必ず訪れる少ないチャンスを確実にものにして勝つ。大野監督の目指す野球はそういう野球ではないだろうか。それはまさに高校野球の原点だ。大野監督が目指す方向が間違っていないことを、今治西高校の強さが示していると僕は思うのだ。
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